紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

青い鳥と、ひとつの詩

ここ最近、寝込むことが増えています。

寝ていると、時間を無駄にしてしまっているようで、すご~くもったいない気がする、のですが、かといって、何かすると、また調子を崩してしまう。

その繰り返しです。

素直に寝ているべきなのですが(;^_^A

ついついつい、ね。

 

最近は、メーテルリンクの「青い鳥」という本に出てきた

生まれる前に、皆、何かしら荷物、だったかギフトだったかを、袋に入れて持って行くという話をぼんやりと思い出します。

 

才能を持って生まれる子もいる。

でも、才能じゃなくて、罪や病気、を持って生まれる子もいる。

 

自分が持ってきたものは、何だったのでしょう。

 

ふと思い出すのが、この詩です。

私にとって、大切な詩です。

 

ニューヨークのリハビリテーションセンターの壁に書かれている詩だそうです。

 

「病者の詩」「病者の祈り」などいろいろな訳があります。

 

 

 

「苦難にある者たちの告白」
  -ある患者の詩-

大事を成そうとして、
力を与えてほしいと神に求めたのに、
慎み深く、従順であるようにと
弱さを授かった。

より偉大なことができるように
健康を求めたのに
より良きことができるようにと
病弱を与えられた。

幸せになろうとして
富を求めたのに、
賢明であるようにと
貧困を授かった。

世の人々の賞賛を得ようとして、
権力を求めたのに、
神の前にひざまずくようにと
弱さを授かった。

人生を享楽しようと
あらゆるものを求めたのに、
あらゆることを喜べるように
命を授かった。

求めたものは一つとして
与えられなかったが、
願いはすべて聞き届けられた。

神の意にそわぬ者であるにもかかわらず、
心の中の言い表せない祈りは
すべてかなえられた。

私はあらゆる人の中で
最も豊かに祝福されたのだ。
(訳者不明)

 


A CREED FOR THOSE WHO HAVE SUFFERED

I asked God for strength, that I might achieve
I was made weak, that I might learn humbly to obey...

I asked for health, that I might do greater things
I was given infirmity, that I might do better things...

I asked for riches, that I might be happy
I was given poverty, that I might be wise...

I asked for power, that I might have the praise of men
I was given weakness, that I might feel the need of God...

I asked for all things, that I might enjoy life
I was given life, that I might enjoy all things...

I got nothing that I asked for -- but everything I had hoped for
Almost despite myself, my unspoken prayers were answered.

I am among all men, most richly blessed!

 

 

今日は、また、眠ります。

実は、一日寝てばっかりだけど(笑)

今日は午前中お医者さんに行ってきたから、午後はちゃんと、休みます。

 

明日はきっと、もう少し元気になる。

きっと(*^^*)

 

 

 

ショパン 24の前奏曲

ホアキン・アチュカロのリサイタルに行ってきました。

素晴らしかったです!

アチュカロ、数年前に一度聴かせていただいて、ものすごく感動して

またいつか来日してくださらないかなあと首をなが~くして待っていたのです。

今回の来日で、こちらにも来ていただけると聞いて嬉しくて、チケットを取って待っておりました。

アチュカロさん、スペインのピアニストで、現在86歳。

今回はモンポウショパンのプログラムでした。

 

 

モンポウがそれはそれは、素敵だったんです!

ピアノを聴いているはずなのに、月や星、風や樹々のざわめき

世界の神羅万象が見え、異界にいざなわれるかのような音楽。

ひとつの音そのものが持つ詩情が、胸を打つのです!それが、木陰で陽の光がきらめくように変化するのです。

 

音楽を聴いているのか、天国にいるのか(笑)

それくらい幸せでした。

 

 

 

また、アチュカロの弾くショパン前奏曲はちょっと独特な世界でした。

 

プログラムに、ピアニスト、コルトーショパン前奏曲のそれぞれの小品に

詩的な副題をつけている、というので題名が載っていたのですが

これまた、ぐっときました。

この副題をちらちら見ながらアチュカロのピアノを聴いていたら

今まで見たこともない風景が

ショパン前奏曲から広がってくるようで、驚きでした。

 

ちなみに、コルトーの副題を以下に書きますが

言葉というのは、呪縛性があると思うので、見たくない方は見ないでくださいね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第1番「愛人への熱い恋慕」

第2番「悲しい瞑想、彼方に寂しい海が…」

第3番「小川のうた」

第4番「墓の傍で」

第5番「心いっぱいのうた」

第6番「郷愁」

第7番「楽しい思い出は香水のように漂う」

第8番「降りしきる雪、吹きすさぶ風、荒れ狂う嵐、

    しかしわが重い心はそれを凌ぐ風」

第9番「予言の声」

第10番「降る花火」

第11番「乙女の願い」

第12番「夜の騎行」

第13番「星空の異郷で遠い愛人を思う」

第14番「嵐の海」

第15番「死はすぐそこの影の中」

第16番「混沌の奔流」

第17番「あなたを愛します、と彼女がいう」

第18番「呪い」

第19番「翼があったら君の許へとびたい」

第20番「葬送」

第21番「愛を契った場所に寂しく戻る」

第22番「反乱」

第23番「戯れる水の精」

第24番「血、熱情そして死」

 

ひとつの物語を読んでいるようでした。

 

 

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アチュカロのショパンのCD、現在発売中です。

こちら、中のインタビューが、物凄く素敵なのです!

 

一部抜粋なのですが。

 

「(前略)詩情や多彩な音色を表現し、さまざまに旋律を歌い、理にかなったルバートを構築することは、容易であると信じられています。しかしそれらは全く易しくありません!

(中略)

‘響を満たさなければ’ならないのです。そして私たち奏者は、作曲家の息遣いを会得するよう努めなければなりません。なぜなら音楽は‘呼吸する’生身の人間が書いたものだからです。(後略)」

 

興味を持たれた方、是非ともCDを買って全文読んでみてくださいね!

 

 

 

 

 

人の尊厳について

若い頃、リハビリテーションの仕事をさせて頂いておりました。

リハビリテーションとは何かと言えば、

「機能回復訓練」を思い浮かべる方々も多いと思います。

歩けなくなった人が歩けるように。

話せなくなった人が話せるように。

機能を回復する。

 

でも、リハビリテーションの言葉は本来

「再び、人間らしい状態にする」なのです。

「人としての、尊厳の回復」なのだと思っています。

 

簡単な事ではないと思います。

でも、その、「尊厳の回復」について、

ツイッター

こんなページを教えていただきました。

 

お時間のある方、よろしければご覧ください。

 

 

「人間にクズなんてありません」

 

https://twitter.com/hottaqu/status/1073738446840066048?s=21

 

何度か試したのですが、

上手く日本語訳が出ない事があります。

 

その時には、transcriptから、日本語を選んで頂きますと、訳を読む事が出来ます。

 

何故こうなるのか、今よくわからなくて。

 

本当に機械に疎くてすみません。

 

 

 

 

12月分読書メーターまとめ

漫画ばかり読んでいる(笑)

でも最近、以前のように、本を読むことも楽しくなってきたのですよ。

寒くなってきました。冬眠しながら本を読みたい!

 

 

12月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:2350
ナイス数:186

七つ屋志のぶの宝石匣(3) (KC KISS)七つ屋志のぶの宝石匣(3) (KC KISS)感想
古河家の宝石対決がお気に入り。ここの奥様、素敵です (*'ω'*)また出てきて欲しい。
読了日:12月25日 著者:二ノ宮 知子
七つ屋志のぶの宝石匣(2) (KC KISS)七つ屋志のぶの宝石匣(2) (KC KISS)感想
けっこう面白い(#^^#)電子で買ってしまったのは、失敗だったかなあ。気に入った漫画は紙で欲しい派です。
読了日:12月25日 著者:二ノ宮 知子
七つ屋志のぶの宝石匣(1) (KC KISS)七つ屋志のぶの宝石匣(1) (KC KISS)感想
おお、二ノ宮先生の漫画だあと、手に取りました。これは、謎解きの物語なのかしら?推理ものは実は苦手なのですが、エピソードが面白いので、続けて読んでみようと思いました。
読了日:12月25日 著者:二ノ宮 知子
3月のライオン 14 (ヤングアニマルコミックス)3月のライオン 14 (ヤングアニマルコミックス)感想
レイちゃんが変わってゆくことが、とても嬉しいです。皆幸せになってほしい。コラムのプレゼントが送られてくる棋士への「ケッ、おもしろくねえ」が何故かたいへん気に入りました。
読了日:12月25日 著者:羽海野チカ
アンナ・カレーニナ〈2〉 (光文社古典新訳文庫)アンナ・カレーニナ〈2〉 (光文社古典新訳文庫)感想
実はリョービンのターンになると嬉しかったりします。当時の生活が見えるようで、とても面白いです。アンナさんのターンになると、読むのが辛くて、読む手が止まってしまってしまいます。心のひだを解き明かしてゆくようで、とてもせつない。彼女には、どうしても破滅しかないのだろうか。愛とは、何か本当に難しい。気持ちだけでなく、社会が愛に関与するからなのだろうか。
読了日:12月16日 著者:レフ・ニコラエヴィチ トルストイ
乙嫁語り 11巻 (ハルタコミックス)乙嫁語り 11巻 (ハルタコミックス)感想
わずかな時にも、刺繍をするタラスさんの姿、ブランコに喜ぶタラスさんの姿が素敵で、惚れます。時計の話もお気に入りです(*'▽')この漫画、大好き。
読了日:12月16日 著者:森 薫
スラーヴァ!ロシア音楽物語 グリンカからショスタコーヴィチへスラーヴァ!ロシア音楽物語 グリンカからショスタコーヴィチへ感想
ざくっとロシア音楽を眺めるのにはいいのかも?
読了日:12月04日 著者:留守Key
B(べー)ブラームス20歳の旅路 (3)B(べー)ブラームス20歳の旅路 (3)感想
ここまでとは、もったいない。是非とも続きが読みたい。 音楽で勝ち負けを決めること、音楽を楽しむこと。 最近音楽コンクールなど見てきたので、いろいろ思うところがあった(笑)
読了日:12月04日 著者:留守key
B(ベー)(2)ーブラームス20歳の旅路ー (エッジスタコミックス)B(ベー)(2)ーブラームス20歳の旅路ー (エッジスタコミックス)感想
教会音楽と西洋音楽の関わり、伝統というもの。楽譜に忠実であろうとするブラームスと、即興を重んじるレメーニ。二人のぶつかり合いも面白い。
読了日:12月04日 著者:留守key
B(ベー)ーブラームス20歳の旅路ー (エッジスタコミックス)B(ベー)ーブラームス20歳の旅路ー (エッジスタコミックス)感想
当時の音楽状況などがコラムで書かれているのも面白い。
読了日:12月04日 著者:留守key
ちはやふる(40) (BE LOVE KC)ちはやふる(40) (BE LOVE KC)
読了日:12月02日 著者:末次 由紀

読書メーター

あけましておめでとうございます。

このブログ、2013年の1月から書き始めているので、今年で7年目となります。

昨年ははてなダイアリーからはてなブログにお引越しをしましたが

なんとか細々と続いております。

ありがとうございます。

 

一年の計は元旦にありといいます。

 

今年の目標。

①お掃除。これ、毎年言ってます(;^_^A

 とにかく多すぎる物を減らすのを、例年の目標としております。

 それでも、たぶん少しずつは減っていると思う、のですよ。

 実は亡くなった両親の物の整理も全部は終わっていないのです。

 今年の3月で、父もついに三回忌です。

 アルバムや、父や母が遺した作品など、

 どうにも処分できない物たちを、今年こそ、少し整理しようと

 思っています。(なかなか進まないのです。これが)

②ロシア語で本を少しずつ読めるようにする。

 文法をもう一度見直す。

 すぐに忘れてしまう「ざる頭」なので、

 ロシア語、ぜ~んぜん定着しないのです。

 でも、ロシア語の楽しい本を手に入れたので

 楽しみながら、読んでいきたいです。

 そのためにも、文法もきちんと学ばないと。

 目標は、「とにかく毎日ロシア語にふれる」です。

 

あとは、音楽について、もっと知りたいです。

 

 

今までピアノ曲交響曲に目が行きがちだったのですが、室内楽

もっと目を向けてゆきたいです。

読書については、ロシア文学を、ゆっくりとでも読んでゆきたいと思っています。

ドストエフスキートルストイプーシキンだけでなく、

ゴーゴリチェーホフも読んでゆきたいです。

って、まずアンナカレーニナを読み終えないと(;^_^A

 

どちらにしても、無理なく。です。

年を重ねても、やりたいことばかりで、除夜の鐘をどれだけ聞いても

払いきれない煩悩にまみれております。

 

 

 

ほそぼそとしたブログではありますが

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

クリスマス

ここ最近、毎年クリスマスは、

ピアノの先生のご家族たちの演奏会付きの

クリスマスディナーに出かけております(*'ω'*)

 

これが、なんとも楽しいのです。

 

普通クラシックのコンサートって、客席で息をつめてじ~と聴いているものですよね。

なるべく音を立てないようにして。

咳をしないように。おしゃべりなど、もってのほか。

これはこれで、良いと思っているのです。

舞台の音楽家に、できるかぎり敬意を払いたいですし、音を大切にする空間なので。

 

でも、クリスマスのおいし~いごちそうをいただきながら

ちょっとおしゃべりもしちゃったりしながら

とっても素敵な音楽(生演奏)聴くというのは

これまた、たいへん贅沢で、楽しい時間なのです。

 

最近、音楽って何のために聴くんだったっけ??とか

実は、そこから疑問に思えることもある今日この頃。

 

コンサートホールでの音楽も本当に素敵だけれど

こんな雑然とした賑やかなところで聴く音楽も

本当にいいなあと思ったのでした。

 

それでも、演奏は本格的。

 

さまざまなクリスマスソングももちろんのこと

 

チャイコフスキーの「瞑想曲」

リスト「コンソレーション3」

リスト「ペトラルカのソネット

ドビュッシー「月の光」

ラフマニノフ「ヴォカリーズ」などなどの

ピアノ曲から

 

「アニーローリー」

カッチーニの「アヴェ・マリア」などなど。

 

おもわず、目の前の食事を食べることも忘れて

聴き入ってしまったりしていました。

 

演奏から、伝わってくる「気持ち」とか

演奏によって生まれる、とっても温かな「雰囲気」とか

 

やっぱり音楽って、良いよなあ、と思いました。

 

 

心を込めて奏でられる素敵な音楽

心を込めて作られる素敵なお料理

 

暖かい雰囲気の会場全部。

 

今年も一年過ぎたなあ。来年も頑張ろうって

思えるのです。

 

 

来年一番はじめの演奏会では、牛田さんのピアノを聴くことができます。

しかも、モーツアルト

それは、もう、とても楽しみにしています。

 

年が明けるのが楽しみ。というのは、

とても嬉しくありがたいことですね。

 

今年も、素敵な音楽にたくさん出会うことができました。

来年も、また、素敵な音楽にたくさん出会えますように。