紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

読書メーター 2015年 1月分

今年1月の読書量はちょっと少ないかな?
神曲」「罪と罰」は引き続き読んでゆきます。
繕い裁つ人」が想像以上に良いです。たいせつに読んでゆきたい漫画です。
翻訳本は、訳が読みやすいと頭に入りやすいです。そういう意味で、
今回の河出文庫の「神曲」と、光文社古典新訳文庫の「罪と罰」はとてもよかったです。
また、どちらも解説がすごく良いです。解説の良い文庫って、テンションあがります(*^_^*)
……。あれ?そういえば、キンドル本って、解説ありましたっけ???


2015年1月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3798ページ
ナイス数:577ナイス

繕い裁つ人(3) (KCデラックス Kiss)繕い裁つ人(3) (KCデラックス Kiss)感想
離婚したばかりの女性が、怒りと悲しみの中、それでも、贈られたストールにくるまりながら、「誰かを愛したり誰かに愛されたり何かを大事にしようと思うことをあきらめたりしないでいようって思ったの」と語る言葉に、ぐっときた。そして、一着のスーツにも、そこに込められた愛情を感じて、胸が熱くなった。
読了日:1月31日 著者:池辺葵
小林が可愛すぎてツライっ!! 6 (少コミフラワーコミックス)小林が可愛すぎてツライっ!! 6 (少コミフラワーコミックス)
読了日:1月27日 著者:池山田剛
小林が可愛すぎてツライっ!! 5 (少コミフラワーコミックス)小林が可愛すぎてツライっ!! 5 (少コミフラワーコミックス)
読了日:1月27日 著者:池山田剛
小林が可愛すぎてツライっ!! 4 (少コミフラワーコミックス)小林が可愛すぎてツライっ!! 4 (少コミフラワーコミックス)
読了日:1月27日 著者:池山田剛
罪と罰〈2〉 (光文社古典新訳文庫)罪と罰〈2〉 (光文社古典新訳文庫)感想
聖書、特に旧約聖書を読んでいて感じることがある。この宗教における殺人って何だ?と。選民であれば、相手に殺される理由があれば殺したっていい、ともとれる記述があって。それと同じ匂いを感じるこの第二巻。ラスコーリニコフ選民思想がどうにも馴染めない。また、売春を非常に大きな罪と断じている宗教だとは思うのだが、家族を食べさせるために身を売るのも、訳の分からん自分勝手としか思えない思想で人を殺すのも同じ罪だというのだろうか?果たして、ドストエフスキーにとって「罪」とは何を指すのだろう?そこに「罰」なんてあるのか?
読了日:1月24日 著者:フョードル・ミハイロヴィチドストエフスキー
繕い裁つ人(2) (KCデラックス Kiss)繕い裁つ人(2) (KCデラックス Kiss)感想
視線の向いた方向、小さな仕草、わずかな微笑。そんな繊細な動きで、言葉で書かれなくても彼らの心情がじわりと沁みる。「仕立てたものは、どんなものもみんな、自分の誇りにも恥にもなる。おまえもようく肝に銘じておおき」生きる姿勢を問いかける美しい言葉だと思う。
読了日:1月19日 著者:池辺葵
繕い裁つ人(1) (KCデラックス Kiss)繕い裁つ人(1) (KCデラックス Kiss)感想
以前から読みたくて、なかなか見つけられなかった本でした。映画化ということで、読むことができました。「美しく装うこと」は、高いお金を出して、豪華な服をまとうことではない。何十年も連れ添える服に出会い、共に年を重ねてゆけることこそ、「美しく装くこと」なのかもしれない。それは、浪費とはまったく違った、人生の贅沢ではないだろうか。2巻以降も、ゆっくりと味わっていけたらいいと思っています。
読了日:1月17日 著者:池辺葵
罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)感想
光文社古典新訳文庫、やはりたいへん読みやすいです。以前挫折したこの本ですが、こちらの訳ですと、するする〜と内容が頭に入ってきます。最後の解説にある、当時の街の様子、金銭の感覚も知っていて読むととてもわかりやすいです。 殺人事件を起こした青年の心を巡る小説といえば、いかにもありそうな話ではありますが、心理描写の細かさ、繊細さは類を見ないものです。揺れ動く心の動きがあまりにも丹念に書かれており、この無謀ともいえる「殺人」への心理を追体験できます。「罪」は描かれました。次巻からの「罰」を襟を正して待ちます。
読了日:1月15日 著者:フョードル・ミハイロヴィチドストエフスキー
神曲 地獄篇 (河出文庫 タ 2-1)神曲 地獄篇 (河出文庫 タ 2-1)感想
西洋では「世界文学屈指の大傑作」イスラム世界では「悪魔の書」であるこの「神曲」。名訳。とても読みやすいです。しかも、各歌ごとの解説が助かります。さらに、訳者自身による「ダンテは良心的な詩人か」との論説がいいです。地獄めぐりの書は、恐怖であると同時に自身にもある人間のサディスティックさに怖気する。地獄の風景を見ながら、己の内にある地獄にも気づかされて呆気にとられる。
読了日:1月10日 著者:ダンテ
聖☆おにいさん(8) (モーニング KC)聖☆おにいさん(8) (モーニング KC)感想
表紙の「ジーザス」は名札なの??コンサートネタに大笑い。中学生の娘が、この漫画の元ネタ知りたさにシッダールタの生涯と、キリストの生涯について調べていました。それはいいのだけれど、聖書を読みながら爆笑するのは(-_-;) ちなみに私、毎回、シャツの文字を読むのを楽しみにしています。
読了日:1月6日 著者:中村光
小林が可愛すぎてツライっ!! 3 (少コミフラワーコミックス)小林が可愛すぎてツライっ!! 3 (少コミフラワーコミックス)感想
若さあふれる恋心がたいへん可愛らしいです。
読了日:1月5日 著者:池山田剛
小林が可愛すぎてツライっ!! 2 (少コミフラワーコミックス)小林が可愛すぎてツライっ!! 2 (少コミフラワーコミックス)感想
双子の男女が入れ替わりって…。男女の双子なら二卵性だから、そんなに似ていないよね?というツッコミはなしですね(^^ゞ小林二人が可愛いくて、良いです。
読了日:1月5日 著者:池山田剛
小林が可愛すぎてツライっ!! 1 (少コミフラワーコミックス)小林が可愛すぎてツライっ!! 1 (少コミフラワーコミックス)感想
娘からの借り物(笑)彼女が今気に入っているらしい。萌え要素満載。可愛いです。ついに、娘がお小遣いで買った漫画を借りるようになるとは…(感慨深かったりして(笑))
読了日:1月5日 著者:池山田剛
銀の匙 Silver Spoon 12 (少年サンデーコミックス)銀の匙 Silver Spoon 12 (少年サンデーコミックス)感想
大川先輩を八軒くんが使いこなしている??巻を追うごとに逞しく力強くなってゆく八軒くん。西川くんがあまり変わりなく(笑)でも「いも」への愛が濃すぎて、笑いました。馬術部の新人は、てっきり男子だと!!!!
読了日:1月3日 著者:荒川弘
天冥の標VIII  ジャイアント・アーク PART2 (ハヤカワ文庫JA)天冥の標VIII ジャイアント・アーク PART2 (ハヤカワ文庫JA)感想
2015年、初めの本はこちら。年越ししながら読みました。題名のジャイアント・アークにこんな意味があったのか。いままで散りばめられてきた話が少しづつ集約されるわくわく感、本文の何気ないひとつひとつに、遥かなる過去を見渡す感覚。イサリとカドムの二人に、今までのセアキ家とプラクティスの関係の重さ深さを垣間見て、胸を突かれます。気になるのはやっぱりあの二人…。彼らはいったい何者なのか?物語は収束するだけではなく、まだ未知を孕んでいるようで。ノルルスカインとミスチフの物語も含みながら、次巻への期待が膨らみます。
読了日:1月3日 著者:小川一水

読書メーター