紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

好き嫌い

昨夜、家族と某交響楽団の演奏を聴きにいきました。
とても好きなプログラム。
夫は仕事を休んで。娘はいろいろ調節して時間を作って。
ずいぶん前から楽しみにしていたのです。

家族皆で行く演奏会。
なかなか時間が合わなかったりして、こんな機会はあまりなくて。
家族皆で、ちょっとおしゃれをして、わくわくして出かけました。

なのに…。
演奏が始まった瞬間
「あ、この音嫌い」って、私、思ってしまったんです。
そうなると、ダメな自分が登場してしまいます。
「え〜、これ、ずっと聴くの?全部で約2時間もあるよ!」
「うわ、今何時?今、曲、どこまで進んだ?」
「あ〜、退屈。どうしよう…。暇だし。もう聴きたくないし…」
「座ってると、腰が痛いし…。音、煩いし。プチ拷問みたいな気がしてきた…」

……………どんなけ、ダメ人間なのかと………

好きなものは、とことん好きなのに
嫌だ、と思ってしまうと、すぐに逃げ出したくなるこの性格……。
大人になれば少しは良くなるかと思ったのに
ごまかすことは覚えたけれど、
好き嫌いはひどくなる一方です…。

せっかく家族で来たのに。
ここで我慢して座っているだけでいいんだけど。

と前半1時間と少しの間、葛藤したのですが。
結局休憩時間に
「ごめん、近くの喫茶店で終演まで待っているから、終わったら電話してね」
と家族に言って、会場を出てきてしまいました………。
ごめん、家族、いつもこんなんで…。

苦手だと思う小説でも、映画でもきちんと最後まで読んだり観たりできるのですが
演奏会だけは「この音、嫌い」と思うと、我慢して最後まで聴くことが難しいのです……。
演奏している方にも、申し訳ないと思うし、空席ができるって、どうよ?って思うので
最近は、できる限り我慢するようにしていたのですが……

音の好き嫌いがどこから生まれるのか、自分でもわからないので
ほとほと困ります……。

こんな私に一番困っているのは、多分家族です。ごめんなさい。

終演後、娘に謝ると
「あ、お母さんの好き嫌いの激しさは、今に始まったことじゃないし」
「ま、それだけ好き嫌いの幅があるって、ある意味、すごいんじゃない?」
と、言われました………。反省……。