紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

高校の思い出〜「アラビアのロレンス」

「ふつうに良かった映画」って、今週のお題なのですが
「ふつうに良い」ってどの程度〜〜〜!!と困っていたんです。
それで、ほかの方のブログを覗いてきましたら…。
けっこう皆さん困っていらっしゃるんですね。そっか〜。
それなら、もう、いっそ思い出深い映画について書いてしまおうと思いました。

高校の頃、大好きな世界史の先生がいました。イケメンでも、若くもなく、お爺さんで痩せてて、ひょろっとしていて小さくて、白髪で頭も薄かったです。ぽっちゃりめの方が好きな私には、外見ではどこも萌え要素なし。
でも、この先生も、先生の授業も大好きでした。
受験のための暗記ではなく、どうして世界が移り変わってゆくのか、何故戦争がおこるのか、文化とは何か、文明とは何か。国とは何か。国が興るということ、そして滅びるということは、どういうことなのか。国にとって、民族とはどういった意味をもつのか、国や民族にとって言語とは何なのか。そんなことを、世界史の授業として教えてくれる先生でした。世界史を学ぶという以上に、世界情勢の見方を教わり、国際理解とは何か、平和とは何かを教わったように思います。
その先生が、時々聞くのです。「みなさん、この映画は知っていますか?」「この本は読みましたか?」知っているものは挙手しなさいと。
多くは知らない本、知らない映画でした。
知らなければ、知る努力をしなさい。そうおっしゃる大好きな先生の言葉によって、出会ったのが、「アラビアのロレンス」でした。

すぐに、魅かれました。高校時代の自分のアイドルでした(笑)
砂漠をかけぬける、ロレンス。時代の狭間で、彼が本当にしたかったのは
何なのか。彼は、悪だったのか。それとも、彼の意志はどこにあったのか。
さまざまなことを考えました。
ロレンスに関する本、当時の世界情勢について書かれたものなどを読み漁り、古書店をめぐって「知恵の七柱」(ロレンス著)も購入してしまいました。
高校時代、勝手に孤独感にさいなまれていた自分にとって(あんな友達に恵まれて、わいわい毎日楽しくやっていたのにね(笑))
ロレンスは憧れであり、心の友でした(苦笑)

映画と聞いて、今回まっさきに思い出してしまいました。

長くなってしまったけれど。
本の紹介です。

T・E・ロレンス (1) (ウィングス・コミック文庫)

T・E・ロレンス (1) (ウィングス・コミック文庫)

ロレンスの漫画バーション。とても読みやすいけれど、
読み応えがあります。
高校時代、映画とともに、何度も読み返した漫画です。