紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

臨死体験?

今週のはてなお題は「これって私だけ?」とのことで。

小学2年の頃でした。
風邪で数日学校を休んでいました。
やっと熱も下がって、そろそろ学校に行けるかしら?という日の夜でした。

夢を見ていました。
真っ青な空、どこまでも広がる草原を、一人ポツン、と歩いていました。
すると、真っ青な空から、顔のないてるてる坊主が下がっているのです。
人と同じ大きさの、てるてる坊主でした。

なんとなく気持ち悪くなり、後ろを振り返りました。
すると景色がぐるりと変わって、真っ青な空がさらに濃い青になりました。
草原がみるみると黒くなってゆきます。
立ちすくんでいると、少し前に死んでしまった
家で飼っていた犬が向こうからやって来ました。
あ、あの子だ。と思い、犬の名前を呼ぶと、
犬は、急に、恐ろしい顔をして吠えながら、追いかけてきました。

なんでこんなに吠えられるんだろう?と思った途端、
犬がぐう〜と大きくなり、ついに自分よりも大きくなりました。
それが、吠えながら追いかけてくるのです。
怖くなって、必死になって、後ろへ後ろへと走りだしました。

細く、両側が崖になっているような道を走っていました。
崖はどこまでも深く下を見ることもできません。
空は青さを消して、黒と白のまだら模様になっていました。

それでも、犬に追いかけられて、必死になって走りました。

何か抜けるような感覚の後、「ふ」と夢から目が覚めました。

!夢…だったのか。と思った途端、
自分がものすごく苦しいことに気付きました。
息がうまくできないのです。
喉から「ひゅ〜ひゅ〜」と変な音がもれていて
息を吸いたくてもほんの少ししか空気が入ってこない感じです。
「やばい」と本能的に思いました。
息はどんどん苦しくなってゆきます。

どこからその気力が出てきたのか
布団から這い出すと、両親が眠っている隣の部屋まで、無我夢中で這ってゆきました。
両親の部屋をどん、どん、と叩いたところまでしか覚えていません。

再び、不思議な世界にいました。

全ての物が大きさを失い、形を失い、ぐずぐずにくずれていました。
全ての物が色を失い、モノトーンになって、ぐるぐるとまわりはじめました。
その中心に、懐中時計を持った不思議な人物がいて、手招きをしているのです。

遠くで救急車の音が聴こえました。

気付くと、病院で処置を受けていました。

「あ、気づいた?もう大丈夫だからね」と、看護婦さんが笑っていました。
どうやら、ちょっぴり死にかけていたそうです。

それ以降、顔のないてるてる坊主を見ると
理屈抜きで背筋がぞ〜〜っとします。
「これって、私だけ?」ですか。

さて、本の紹介です。

カラフル (文春文庫)

カラフル (文春文庫)

冒頭、死んだ男の子が、天使のプラプラに出会います。
そこから始まる男の子の物語。
生きているということは、とってもカラフル。
カラフルの意味に気付く、生きる勇気がもらえる、
人の弱さも含めて認める強さを知る
とても優しい物語です。