紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

金魚闘病

金魚のぎんちゃんの闘病も、3月11日から5日目に入りました。
昨日、川崎に牛田さんのリサイタルに行く前、バケツの底に横たわる金魚に
「今から川崎まで行ってくるけれど、きっと帰ってくるから、
おまえも、ここで頑張っているんだよ」と声をかけて出かけました。
帰ってきて真っ先に金魚にかけよりました。
出かけた朝と同じように、バケツの底に横たわっており、
あ、よかった。大丈夫だった、と思ったのです。
夜眠るときにも、「横倒しで沈没しちゃってるけど。頑張ろうね」と声をかけました。あまり辛そうでなく、ときどき、ぱたぱた動いていました。

今朝、目が覚めて、やっぱり、真っ先に金魚のところに行くと。
水面に浮かんで、時々痙攣するかのように、ぴくぴくと身体を震わせています。エラがふかく、ふかく動いたかと思うと、しばらく動かなくなったりしています。
ぎんちゃんが、天国に召されようとしているようで。

「苦しいね。辛いね」って声をかけるのですが
治療用バケツを、そっとなでるのですが。

「死」は、物語にあるように、けっして美しいものでも
ロマンティックなものでもないのだと、思うのです。

苦しんで、のたうちまわって、ぐちゃぐちゃに汚れて。
足掻いて、あがいて。

ぎんちゃん。頑張ろうね。生きている最後の一瞬まで。
私は、無力で何もできないけれど。
こうして、見守ることしかできないけれど。
ぎんちゃん、大好きだから。

牛田さんリサイタルの感想は、
こちらにも書く予定ですが、少しお待ちください。