紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

小雀たち

我が家の屋根の雀アパートでは
この春も小雀たちが、たくさん誕生したらしく
朝から、ちゅんちゅんと、とても賑やかです(*^_^*)

もう少ししたら、屋根のところに
小さなかわいらしい姿を見せてくれるのではないかと、
楽しみにしています。

小雀たちが飛ぶ練習をする風景は
いつ見ても、心和みます。

二階屋根のところに巣があるのですが
例年小雀たちは、巣からベランダの手すりまで、
よいしょ、と降りる練習から始めます。

はじめに、大きな雀がえい、っと飛んでみせます。
すると、ほかの小雀たちも、順々にえい、っと飛んでみるのです。
でも、毎年一羽くらい、度胸のない小さな小雀がいて、
巣の前のところで、うろうろ…うろうろ…
飛びたいけど、怖いな。
飛びたいけど、怖いな…
という風情で、迷っているんです。

そんなことをしている間に
先に手すりまで飛んだ兄弟たちが
元の巣のところまで、ひょいっと飛び上がってくるんです。
そうすると、巣の前のあたりに、小雀たちが溜まってきます(笑)
巣の前で押し合いへしあいしている間に
覚悟を決めてえいっと手すりまで降りてくる子もいますし
それでもなかなか飛べずに、うろうろ〜〜としている子もいます。

思わず、「頑張れ〜〜」「勇気出して、飛んでごらん」と
応援してしまいます。

どうしても飛べずに、巣の中に入ってしまう子もいますが
それでも、じきに出てきて、(親に追い出されているのかしら??)
時間はかかるものの、皆、どこかで、気持ちを奮い立たせて
始めの一歩を踏み出します。

小雀たちの最初の飛行は、とっても危なげで…。
なかなか目標のところにとまれずに、おっとととと、となることも多いです。
飛び上がる時も、目測を誤って、かくかく〜と飛んでしまったり(苦笑)
もう少し飛距離が伸びてきて、庭先の木にとまるようになると
木の枝の細さと、自分の体重の関係がなかなかわからないようで(笑)
自分の体重を支えられないような細〜い木の枝にとまってしまって
とまった途端、木の枝がぶらんこのように、ゆら〜んゆら〜んとなって、びっくりしている雀もいます(笑)
あ、でも、それで、遊んでいるんじゃないかという風情の鳥もいます。

こうやって、5月になる頃には、皆立派な雀になって
空を駆けるようになってゆくのですね。

春です。
新しい環境に、一歩踏み出した方もたくさんいらっしゃるかと思います。
自分も、父との半?同居という、新しい環境になりました。
慣れないことも多くて、とまどうことの多い日々です。
でも。

はじめの一歩は勇気をもって。
まだ危なげな日々は、努力でもって
今日という日を明日に繋げてゆきながら
新しい日々を過ごしてゆきたいと思っています。

小雀たちが大空を羽ばたくようになる頃には
私も少し、新しい生活に慣れているかな。