紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

秋の季節に

4月からテレビでロシア語!をはじめていました。
ロシア語おもしろい(*^_^*)と思い
10月からラジオで「まいにちロシア語」を始めました。

聴いたことのない、はじめての音の並び
思いがけない文法規則。
難しいのですが。
それがために
集中できて、かえって気持ちが良いのです(笑)

まあ、年取った頭なので、ぜんぜん記憶できないというのが
哀しくはありますが。

ロシア語のラジオ講座は、月から水が基礎編。木、金が応用編に
なっています。
基礎編はともかく、応用編はまるでちんぷんかんぷん。
でも、内容が面白いので、ついつい聴いてしまいます。

10月の放送で、とても心に残った言葉があります。
ロシアには、「В сорок пять

  • баба ягодка опять」という慣用句が

あるそうです。
テキストの訳では
「45歳。女はもう一度ぴちぴち娘」となっていました。
バーバ(баба)は、女性の45歳くらいをさすそうです。

素敵な言葉だなあと思いました。

女って若いほうがいいと、思うこと、ありませんか?
肌は綺麗だったし、しわもなかったし
夢も希望もあって
恋をして、仕事して
友達とわいわい騒いで
ちやほやされて有頂天になったり。

青春だったな〜なんて(笑)

そして、結婚して、子供を育てて
生活の苦労が、だんだん身体に沁みついてきて

無我夢中で家族のために働いて
気が付いたら、子供は大きくなっていて
年老いた親達は他界して。

ふと鏡を見たら
髪は白く、顔にはしわが刻まれ
肌はどんよりとくすんで、しみだらけ。
手は日々の家事であかぎればかり。

45歳って、そんな年齢でしょうか?

今の日本だと、45歳ってもっと若いのかな?

でも、今の自分は、そんな感じです(笑)
ああ、自分、年をずいぶん重ねてきたなあと(笑)

このまま老いてゆくのかなあ、
自分の人生の終わりも見えてきたなあ、なんて。

人生の「秋」にさしかかったことを実感します。

そこで、この慣用句です。
「В сорок пять-баба ягодка опять」

ロシアでは、秋の季節は、若々しさが戻ってきた
そんな女性を彷彿とさせるのだそうです。

そうか。
人生の秋は「若々しさが戻ってきた」季節なのですね!


秋という季節は、こんなにも美しいのだよ。
もうすぐ冬はやってくるけれど。
今という美しい季節を
一日一日、大切に生きようよ。

そんなふうに、背中を押してもらえたみたいで。
あったかい言葉だなあ。って
ロシアの人の温もりにふれたような気分になりました。

美しい秋の日に。
そんなことを想いながら
年老いた頭にむちうって、今日もちょっとづつ、ロシア語を
覚えてゆきたいと思います。

いつか、ロシアに行けますように。