紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

牛田さん「愛知芸術劇場コンサートホール」2016年1月に思うこと

今年も行ってきました。
牛田智大さんの、愛知芸術劇場コンサートホールでのピアノリサイタル。
もう3度目のここでのリサイタルなのですね。

感想を別ブログで書いているのに
またここで何書くのか〜?とは
それはもう、毎回思うのですが。
こちらだけ見に来てくださるかたも 
いらっしゃるようなので。

まず演奏の感想を。

今回牛田さんの弾く「ひばり」は
とても素晴らしかった。ピアノが鮮やかに歌うのを聴きました。
くるみ割り人形」の「花のワルツ」の、
ワルツの表現が、素敵だった。
ショパンのバラード1番、リストの死の舞踏も
すさまじい気迫を感じました。
音色がほんとに多彩で、すごかったのです。
昨年の愛知のコンサートホールでのリサイタルと比べても
音色が多彩で豊かで、ピアノでこんな音も出るんだ!!て
何度も思いました。

ここで、演奏は中止になりました。
牛田さん、くるみ割り人形のあたりから、めまいなど
貧血のような症状が出ていたそうです。

私事ですが、リサイタルに行った翌日の夜、
夕飯を作っている最中に、突然頭がぼんやりとし
めまいをおこしました。
寒いはずなのに汗が出てきて、手や足が
まるで自分のものではないような感覚に陥りました。
それでも何とか食事の支度だけはしたのですが。
発汗と寒気が交互に襲ってきて、目の前が真っ暗になり
倒れ込んでしまいました。

翌々日までずっと横になっていて。
ねむったり起きたりする中で、牛田さんのことを考えていました。

もちろん自分とは状況も症状も違うと知っています。
でも
どこかしびれて、他人のもののような指や
ぼわ〜んとして、気を付けていないとよろけてしまう足
ぼんやりしてしまう頭で、
牛田さん、もしかして、こんな状況下でピアノ弾いたのかな?と
よく前半を弾き切ったなと、思いました。
すさまじい精神力、責任感、そして、今まで積み重ねた
死ぬほどの努力、練習があればこそ可能だったのではないかと思いました。

誰も代わることのできない舞台の上。
16歳の青年の懸命なピアノは
とても心をうちました。

体調に十分気を付けていても
生身の人間ならだれでも、体調不良になることはある。
いやもう(^_^;)自分の場合はね
それを言い訳にしたらいかんと思って
本当、気を付けてはいるんですが…。ううむ。今回不覚だったわ。

でも。
そんな生身の人間が弾くピアノだから
観客は感動するのだし
心に響くものがあるのだと思う。

だから。
今、もしも伝えられるなら。

信じている。
牛田さんの今と明日とその先も。


また、牛田さんのピアノを聴けるのを
本当に、とても楽しみにしています。

いつか、代演があるとのことです。
リベンジ公演、楽しみにしております(#^^#)