紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

絶望読書

絶望読書――苦悩の時期、私を救った本

絶望読書――苦悩の時期、私を救った本

本屋さんで、こんな本を見かけました。
帯がまた秀逸で。
「悲しいときには、悲しい曲を。
 絶望したときには、絶望読書を。」

おおお!カッコいい(*^-^*)

中をぱらぱらとめくり、言葉を読んでゆくと。
これこそまさに、「絶望の教科書」
絶望した時の対処法に
絶望した時に読むといい本
絶望した時に思わず「おお!」とうなずきたくなる言葉たち。

冒頭から、これです。
「なあ、アリョーシャ、絶望ってどんなものか知ってるかい?」
                    (ドストエフスキー

これが、真っ黒の背景に、白字で書かれているのです。

これを見た瞬間に、「カラマーゾフの兄弟」の、
天使のような、アリョーシャの姿が目に浮かび
カラマーゾフの兄弟」の世界が、どっと胸に蘇るのです。

そして、「すぐに立ち直ろうとするのはよくない」と言ってくれます。
「苦悩は、それを最初から最後まですべて経験することによってのみ、癒される(ブルースト)」の言葉と共に。

そう。何年だって、悲しいだけ、悲しめばいい。
周りの人達から
「いつまでも落ち込んでいられると、こっちが不快」と言われたっていいというのです。
そして、絶望の期間が長く続いた時には、これに耐えるのに
本が必要と、本を紹介してくれるのです(*^-^*)

絶望したら、絶望していいんだ。
立ち直れなかったら、ずっと悲しんでいればいい。

そう言われて、とても深いところで
救われました。

絶望だって、人にとっては、必要なもの。