絶望読書
- 作者: 頭木弘樹
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2016/05/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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帯がまた秀逸で。
「悲しいときには、悲しい曲を。
絶望したときには、絶望読書を。」
おおお!カッコいい(*^-^*)
中をぱらぱらとめくり、言葉を読んでゆくと。
これこそまさに、「絶望の教科書」
絶望した時の対処法に
絶望した時に読むといい本
絶望した時に思わず「おお!」とうなずきたくなる言葉たち。
冒頭から、これです。
「なあ、アリョーシャ、絶望ってどんなものか知ってるかい?」
(ドストエフスキー)
これが、真っ黒の背景に、白字で書かれているのです。
これを見た瞬間に、「カラマーゾフの兄弟」の、
天使のような、アリョーシャの姿が目に浮かび
「カラマーゾフの兄弟」の世界が、どっと胸に蘇るのです。
そして、「すぐに立ち直ろうとするのはよくない」と言ってくれます。
「苦悩は、それを最初から最後まですべて経験することによってのみ、癒される(ブルースト)」の言葉と共に。
そう。何年だって、悲しいだけ、悲しめばいい。
周りの人達から
「いつまでも落ち込んでいられると、こっちが不快」と言われたっていいというのです。
そして、絶望の期間が長く続いた時には、これに耐えるのに
本が必要と、本を紹介してくれるのです(*^-^*)
絶望したら、絶望していいんだ。
立ち直れなかったら、ずっと悲しんでいればいい。
そう言われて、とても深いところで
救われました。
絶望だって、人にとっては、必要なもの。