紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

6月分 読書メーターまとめ

6月は少し読書復活(笑)
ゲーテが面白かったので、「若きウエルテルの悩み」を購入。ゆっくり読んでゆきたいです。
太宰の「人間失格」はやはり、いつ読んでも胸にささります。
どこかに、本当にどこかの分岐点で、
幸せへの道がなかったのかしら?
主人公が、もうほんの少しでも、自分を愛することができていたら、何かもっと違ったのかしら?
何度読んでも考えさせられます。

「人間の分際」の詩を、ここに載せたいと思っていたのですが、
本が本の山に埋もれてしまって、どこにいったのやら(苦笑)
見つかったら、どこかで書きたいと思います。


6月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1063
ナイス数:141

人間失格 (1952年) (新潮文庫〈第443〉)人間失格 (1952年) (新潮文庫〈第443〉)感想
再読。若い頃に読んだときは、とてつもない哀しみに思われたけれど、40代も半ばとなれば、「ありふれた」哀しみに思われる。それでも、だからこそ、この哀しみを読みふけってしまう。本を読みながら、どこかに、幸せへの道はないのかと捜すのですが。かつて、精神科に努めていた頃に、どうにかして、ここにいる皆が毎日手のひら分だけでも幸せになれないかと思っていたのに、できることといったら、たくさんの夏ミカンの香りを、せいぜい何人かが楽しむことができただけで。人間・失格というほど、あまりにも人間的な小説だと思います。
読了日:06月30日 著者:太宰 治
人間の分際 (幻冬舎新書)人間の分際 (幻冬舎新書)感想
言葉のパッチワーク。過去の著作からエッセンスだけを取り出しているようで、わかる、ような、わからない、ような?この方のいろんな本を読んだ方なら、まとめ、見たいに思うのかな?太宰の「人間失格」と並行して読んでいたので、いろいろ微妙な気分になった(笑)なんとも奥行きを感じる(笑)
最後の詩が、とてもよかった。
読了日:06月21日 著者:曽野 綾子
烏に単は似合わない  八咫烏シリーズ 1 (文春文庫)烏に単は似合わない  八咫烏シリーズ 1 (文春文庫)感想
裏表紙の本の紹介を読み、松本清張賞?ミステリーなの?と思って読み始めたのですが、そこ知らずに読み始めたかったな。これは。そうやって、騙されたかった。ぐいぐい読んでしまったけれど、ピリカラ味。さらに苦い。
読了日:06月19日 著者:阿部 智里
世界でいちばん貧しい大統領からきみへ世界でいちばん貧しい大統領からきみへ感想
たくさんの人に勧めたくなる本です。ウルグアイのムヒカ大統領の演説などから書かれたそうです。ひとつひとつの言葉が胸に響きました。
「お金を持っていても、時間は容赦なく流れていく。物のために生きてはならないんだよ。 一番大切なものは命なんだ。 お金で命を買うことはできないんだよ。命は奇跡なんだ。奇跡なんだよ。生きていることは」
「「ひま」は無駄じゃない。人が話し合う時間は大切なんだ。時間がかかるものではあるけれど、それが「生きている時間」なんだよ」今だからこそ、読みたい本。

読了日:06月16日 著者:くさば よしみ
ゲーテ詩集 (新潮文庫)ゲーテ詩集 (新潮文庫)感想
歌曲になっていたりしているものも多くて、楽しめました。
ファウストも面白く、ゲーテって好きだなあと思っています。
今度若きウエルテルも読んでみたいです。
が、もう少し現代語訳のものがあるともっと面白そうだなあと思いました。

読了日:06月14日 著者:ゲーテ

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