紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

低俗って何だろう?

「最近の若者は、わかりやすいものばかり、享受しようとする」という言葉を

どうにも昔から聞くことが多い。ちなみに、批判的な意見としてね。

 

自分は子供の頃から、源氏物語と並行して氷室冴子新井素子を読んだり

論語三国志の二次創作パロディ(まあ、察してください)を並行して読んだり

ラノベも文学も、古典も、漫画も、それこそ18禁だろうが何だろうが

同じ「本」と思って読んできてしまった。(もちろん好き嫌いはあるけど)

音楽も、クラッシック音楽も聴くし、ポップスも聴くし、わずかだけれど、ボカロも聴く。全部「音楽」と思って聴いてしまう。(これまた、好き嫌いはあるけど)

 

ゲーテの「ファウスト」は、「ラノベ要素満載だな」と思うし

(神様と悪魔が取引をして、ファウストに永遠の命を授けたり、魔女に惚れ薬調合させたり、設定がラノベすぎる……)

純文学の恋愛描写は、18禁漫画顔負けだなと思うし

萩尾望都吉田秋生の漫画は「芸術」と思う。

ドストエフスキー手塚治虫より難解か?と言われたら、正直答えられない。

 

何が「高尚」で何が「低俗」なのだろう?

 

ただひとつ、世間で「高尚」と言われるものは、本を読むにも音楽を聴くにも単純に「時間がかかる」のかもしれないとは思う。

 

例えば万葉集全巻を読破しようと思ったら、相当な時間がかかる。

もちろん「グイン・サーガ」全巻読破も時間かかるけど、たぶん、こっちのほうが

先に読めると思う。

 

トルストイの「戦争と平和」の全巻読破よりも、「ワンピース」既刊一気読みのほうがたぶん速いと思う。

 

ブラームスのピアノ協奏曲の1番と2番を続けて聴くよりも、米津さんの曲を動画で2曲聴くほうが、もちろん尺の関係上速い。

 

それが「わかりやすい」ことなのかどうかは、よくわからない。

 

日本の古典やロシア文学が好きだから「教養がある」と言われるのは、

よくわからないし

漫画やラノベを読むからといって「どうして、そんなモノを読むの?」と言われるのは

またまたよくわからない。

 

私は、どちらもあって欲しいと思うし

そうゆうのを、あまり規制してほしくないなあと思う。

 

ないことを、でっちあげたり、人を意図的に傷つけるのはよくないけれど。

 

簡単に何かを「低俗」と決めつけて切り捨てるのは、好きではない。

 

同時に何かを「高尚」と決めつけて遠ざけるのも、好きではない。

 

ただ、漫画を読めない、という人よりも、ドストエフスキー読めないとか、

ゲーテ読み終わらない、とかいう人が多いのは、ちょっとだけ、残念だなあとは思う。

 

ファウストも、前半は読めたけど、後半は無理って人もけっこう多い気がする。

あれは、ラストが凄いから、本当は最後まで読んで欲しい。でも確かに中盤は読みにくいと思う。

この何となく掴みにくい内容だけど、どんどん読んでゆく力というのは、何かなあ?とは思う。(性格がいい加減なだけかも)

 

というのを、RPG系のゲームを途中で「無理、飽きちゃった」「レベル上げつまんない」と言って投げ出す私には言われたくないと、ゲーム好きな人達に言われるから、おばちゃんの愚痴はこの辺にしておく。

ファイナルファンタジーも、ドラゴンクエストも途中で投げ出してしまいました。すみません)

 

う~む。読み返してみたら、ただ単に、自分が「ぼーと生きてる」だけなんじゃないかって思えてきた(苦笑)