平成が終わる前に2
よかった。平成が終わる前に、2が書けそうです。
自分にとって平成は、価値観が大きく変化した日々でした。
自分が生まれた家は、男尊女卑で特に女性は自己犠牲が大事と教えられる家でした。
「女は自分のことは考えず、家のために尽くしなさい」とずっと教えられて育ちました。自分の「好き」をオープンにすることは、あまり認められず、
漫画を読めば叱られ、テレビも親が許可した番組のみ見る事が出来
「自分の好きよりも、家の仕事をすることが最優先」と教育されてきました。
なので、好きなことは口にはださず、秘密にして、そっと楽しむ、というスタイルの人になってしまっていました(笑)
また、家では感情を表に出すことは、厳しく禁止されていました。
特に、怒ったり泣いたりすると、きつく叱られました。
「いつも静かに笑っていなさい」と。
平成になった頃に、大学生になりました。
大学生になって、さまざまな友人と出会ったことで、多くのことを教えてもらいました。
ある人に「泣きたい時には泣いていいんだよ」と本気で言われた時には、とても驚きました。
ある人に「今、ムチャクチャ怒っているでしょ。怒っているのにそうやって、笑っているの、逆にとても怖いんですけど」と指摘された時も、とても驚きました。
この頃からの親友から「私はあなたが大好きだから。あなたには自分を大切にしてほしい」と言ってもらえました。
「好きな人には、幸せでいて欲しいでしょ?わかる?
あなたは、私の心の中に住んでいるの。だから、あなたが幸せなら、私も幸せ。
私を幸せにしたいのなら、あなたが、自分自身を大切にして、自分自身を
幸せにしてほしいの」
自分の感情や、自分の好きを、自分で認めてもいいのだということを教わりました。
自分を大切にして、自己主張しても良いのだと、いやむしろそうしなさいと言われるようになりました。そうすることで、私が好きな人が幸せなのだとまで言ってもらえました。
学生時代が終わって、さまざまな出会いがあり
そして、いろんなご縁をいただき、
愛したり、嫌われたり、喧嘩したり、仲直りしたり
そんな中で
自分にとって、平成の時代は、
自己犠牲によって家のために尽くす、から
自分の感情や好き、を大事にする、に変化した時代でした。
家のために、好きでもない掃除をするのは苦痛ですが
自分のために、自分を大切にするために、部屋の掃除をすることは、楽しくもあります。
家のために、苦手な料理をすることは苦痛ですが
おいしいご飯が食べたいから、自分の好きな味の料理を作るのは、とても楽しいです。
家のために、料理を作る時は
どんなに体調が悪くても、どんなに忙しくても
ある一定の料理を作ることが要求されましたが
自分のために料理を作る時は
体調が悪い時には、「お豆腐茹でて、ご飯とお漬物で十分」と
自分の身体も心もいたわりつつ、料理できるようになりました。
やっていることは、あまり変わらないのですが
自分の心が、とても楽になっています。
平成の時代は「自分を大切にすること」が声を大きく言われるようになった時代でもあると思います。
女性が、家のために犠牲になるのが当然と言われることが、減ってきた時代であると思います。
もちろん、まだまだ、簡単なことではありませんし
変化したことで、あらたに問題が生まれていることもあるのだと思いますが
自分を大切にすることは、本当に心を救ってくれると思うのです。