紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

6月分読書メーター

今月はチェーホフが面白かったです。

特にワーニャ伯父さん、三人姉妹が気に入って、

図書館で今度は「サハリン島」を借りてきたのですが

旧仮名で小さな文字なので

老眼が進んだ目に、かなり厳しくて、

ちょっと挫折しかけております。

本気で、新しい眼鏡が必要です。

今書いているこの文字も見えにくいです(;^_^A

 

今月印象的だったのは、「ぼくの鳥あげる」

 

「今はね、あなたよりもあなたが好きよ」


本当にね、誰かを愛するってそういうことだと思うの。

 

 

6月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:2571
ナイス数:154

ワーニャ伯父さん/三人姉妹 (光文社古典新訳文庫)ワーニャ伯父さん/三人姉妹 (光文社古典新訳文庫)感想
若い頃には、何がおもしろいのかいまひとつ理解できなかったチェーホフ。こちらの解説の「中年文学」の言葉になるほど!と深く納得いたしました。夢も希望も未来もある青春とは違って、夢も希望も未来もなく、ただ現実が続いており、それでも生きていかなければならない中年。それを「非常」と解説は言うけれど、そこにせめて「祈り」があり、それを認められるなら、そこには小さな愛があるように思える。 「ぼくの言うことなんか信じちゃだめだ……。信じるんじゃないよ……」この言葉をここに書き、認めるほどの小さな愛があるように思える。
読了日:06月27日 著者:アントン・パーヴロヴィチ チェーホフ
恋のツキ(7) (モーニング KC)恋のツキ(7) (モーニング KC)感想
付き合っていた人に振られて、他の人ともうまくいかなくて、頑張った資格試験も全部落ちて、 どうしていいのやら、な主人公が、気に入ったちょっとお高いマグカップを買って、友達に「(将来)何になるの?」と聞かれたときに「私は全っ然わからないです。でも、とりあえず、自分のために美味しいコーヒーを淹れられるようになりたいです」と言って、たった一人の部屋に「ただいま」って帰っていくシーンが、すごく好きだ。
読了日:06月24日 著者:新田 章
恋のツキ コミック 1-6巻セット恋のツキ コミック 1-6巻セット
読了日:06月24日 著者:新田章
チェーザレ 破壊の創造者(12) (KCデラックス)チェーザレ 破壊の創造者(12) (KCデラックス)感想
コンクラーベがこんなにも美しい絵で、その場にいるかのように体験できるなんて、すごい。ひたすら重くなりがちな話のなかの「教皇あるかも」にくすりと笑ってしまった。 この漫画読んでいると、イタリアに行きたくなる。
読了日:06月24日 著者:惣領 冬実
チェーザレ 破壊の創造者(11) (KCデラックス)チェーザレ 破壊の創造者(11) (KCデラックス)感想
一人の死の意味がこんなにも重い。 ルクレツィアの美しさが、とても可愛いのに、今後のことを思うとなんだかとても辛い。 最近ジョヴァンニが可愛くてなごむ。
読了日:06月24日 著者:惣領 冬実
マチネの終わりに (文春文庫)マチネの終わりに (文春文庫)感想
「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えているんです。変えられるともいえるし、変わってしまうとも言える。過去はそれくらい繊細で、感じやすいもの」 過去を繊細で感じやすいというのが好きだ。
読了日:06月20日 著者:平野 啓一郎
ランウェイで笑って(4) (講談社コミックス)ランウェイで笑って(4) (講談社コミックス)感想
なんとなく、読み終わってしまった4巻。んん。
読了日:06月17日 著者:猪ノ谷 言葉
ランウェイで笑って(3) (講談社コミックス)ランウェイで笑って(3) (講談社コミックス)感想
自分の「好き」に向かって、全力で向かってゆく彼らがとてもまぶしい。そして「好きの先に何か見つけねーと待っているのは挫折だけ」それも本当にそうだよなあと思う。
読了日:06月17日 著者:猪ノ谷 言葉
ランウェイで笑って(2) (講談社コミックス)ランウェイで笑って(2) (講談社コミックス)感想
2巻も読んでしまった。自分もファッションにお金をかけるよりも、本を買いたいタイプ(笑)そんな人の気持ちまですくいとってもらえると、ついつい、続きが読みたくなるね。
読了日:06月17日 著者:猪ノ谷 言葉
ランウェイで笑って(1) (講談社コミックス)ランウェイで笑って(1) (講談社コミックス)感想
ネットでふらりと読んでしまった一冊。自分の夢を、叶えることが無理な条件であったとしても、その夢に体当たりで向かってゆく主人公たちの姿が素敵だ。
読了日:06月17日 著者:猪ノ谷 言葉
ぼくの鳥あげるぼくの鳥あげる感想
本屋さんでタイトルと美しい色に魅かれて、おもわず手にとった一冊。とても美しい鳥の絵が描かれた、一枚の切手。その切手が、さまざまな人の手を渡る間に いくつもの想いが重なって、不思議と胸に愛情がしみ込んでゆくようだった。大切な人、好きな人に手渡したくなる一冊。
読了日:06月17日 著者:佐野 洋子
桜の園/プロポーズ/熊 (光文社古典新訳文庫)桜の園/プロポーズ/熊 (光文社古典新訳文庫)感想
こちらの本、解説がすこぶる面白かったです。 「死者の目」「誤解にはじまり、誤解に終わる」これらの言葉が作品理解に大いに役に立ってくれました。なるほど!悲劇的とも思えるある状況においても、それぞれの人は、それぞれの立場で、それぞれの考えで、まったく違ったことを感じ、考え、行動する。当人たちにとってこれがどんなに悲劇でも、全体を俯瞰してみたときに、どこか滑稽な喜劇になる。皮肉のようにも、人間への大きな愛のようにも感じた。
読了日:06月14日 著者:アントン・パーヴロヴィチ チェーホフ

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