紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

1月分読書メーター

1月は、寒いのと、少し体調を崩して横になっている日が多かったので

まとまった時間をとって、本を読むことができた。

 

でも、漫画が多いな。

 

100分de名著は、今月も見ています。

ファノンの「黒い皮膚・白い仮面」

差別について書かれていて、非常に興味深い。

 

黒人であるのに、白人の価値を押し付けられ、

自ら「白人になりたい」と思う。

この差別は、まったく他人事などではない。

 

黄色人種である私も、

アジア人であることを心の底から誇りに思っているだろうか?

心のどこかに、白人に近づきたいと思う部分はないだろうか?

黄色い皮膚よりも白い皮膚を

黒髪よりも金髪を

黒い目よりも、ブルーやグリーンの瞳を

心のどこかで、

良いもの、美しいものと思ってはいないだろうか?

 

この国における男女差別だって、まったく同じ構造ではないか。

女であるが、男の社会の価値観を押し付けられ

女たちが「男になりたい」と思っているように思える。

 

男と同じように仕事をし、

男と同じように稼ぐことが偉いと

その価値観が根強くあると感じられる。

 

そして、今まで女の仕事とされてきた

子供を産むこと、子供を育てること、介護をすること、

これらの仕事は、保母、介護士など給料の安い仕事であり

まして無賃金で行われる、家庭での家事育児介護は

とても大切な命を守る仕事なのに、

それをずっとやっていると

自分の中に、そんな自分を認められない

そんな気持ちが生じてしまうことがある。

 

差別って何だろう。

価値観って何だろう。

 

差別は、価値観に寄り添いながら

自分の内側にあると思える。

 

そんな事を考えてしまいました。

 

 

 

1月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:1209
ナイス数:104

パチンコ 下パチンコ 下感想
日本には差別がないという人には、是非とも読んでほしいなと思ったりした。「仕方ない」といつも日本人は言う。なるほどと思った。「仕方ない」と言って諦めて、変化しようとしない。だから日本はいつまでたっても変わらない。なるほど。諦めることばかり学習するのは、もうやめたいのだけれど。「仕方ない」とあきらめるのは、或る意味とても簡単な誘惑なのだと感じる。
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世界まちかど地政学NEXT世界まちかど地政学NEXT感想
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紛争でしたら八田まで(1) (モーニングコミックス)紛争でしたら八田まで(1) (モーニングコミックス)感想
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