紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

昼行燈のような人

昔、心理の大先輩に言われたことがあります。

闇の中にいる人に、太陽の光は眩しすぎる。
小さな灯りこそが、必要なのだと。
大きな悩みの中にいる人に、幸せな人は眩しすぎる。
悩みの中にいながら、心に小さな灯りをともせる人が、大切なのだと。
幸せな人の中にいれば、昼行燈のように、ぼんやりとした人と思われるかもしれない。
月が昼間、人に顧みられることなく、空にあるように。

それでも、闇夜を照らす月は明るく、闇の中にいる人々の、ゆく道を照らすだろう。

太陽には、絶対になれない。
だから、せめて、心に小さな灯りを灯せる人になれたらいい。

幸せは傲慢につながるかもしれない。
いつでも、それを忘れないようにしたい。