紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

牛田君のリサイタルが近づいてきました。

あれよあれよと8月です。

9月には牛田君のリサイタルです。楽しみです。
今度のプログラム、全て順に並べて聴いてみました。
そうすると、今回のリサイタルは今までとは違う挑戦的なプログラムであることに気付かされます。

大曲が多いですよね。まず。
ソナタが3曲。そして、全体的に、なんか濃いです。
はじめからおさらいしてみます。

冒頭のショパンの「別れの曲」これは、いつものプログラムといった感じ。でもなんかここで、「別れの曲」というあたりが、今までの自分との決別!と言っているようで、ちょっと意味深な気もします。

モーツアルトソナタ11番。全楽章、弾かれるのですよね?これ、けっこう長いですし、聴かせるのは意外と難しいソナタだと思うのです。(とっても大好きな曲なんですけれど)
トルコ行進曲に入る前の、特に有名ではない部分が比較的長く、しかも単純な音をどれだけ飽きさせずに聴かせるか。牛田君の柔らかな響きが楽しみな一方、とても挑戦的だなと思いました。
正直、わざわざここに古典のモーツアルトを入れなくても、ショパンやリストを入れてもよい気がするんです。しかも、モーツアルトを愛知芸術劇場のコンサートホールのような大きなホールで響かせるって…。それでもこれを弾こうとされる。その心意気に、感動します。私がピアノ曲でも最も好きなひとつであるこの曲。今回一番楽しみな一曲です。


プロコフィエフの「戦争ソナタ」これは一転して激しい曲です。
実は、こういう曲って、とても彼に似合うと思うのです。
前回のリサイタルで、リストの「ダンテソナタ」を聴いた時に、彼は柔らかい音の響きを持ちながら、激しさを併せ持つピアニストなのだと思いました。
今密かに、彼が弾く戦争ソナタの、2楽章の響きを楽しみにしています。

このあたりで休憩かな?

リストの「メフィストワルツ1番」ああ、これ姉が「暗譜が頭にはいらない〜〜!」と怒って弾いていたやつだ(^_^;)これ、うっかりすると、ただ弾いているだけになってしまって、とらえどころのない曲になってしまう難しい曲だと思っています。
姉の暗譜がはいっていない時のこの曲の奇妙さは、今でも覚えています(笑)「なんかそれ、気持ち悪い…」と私が言っては姉妹でけんかになっていました。姉の名誉のために書いておきますが、本番は素敵に弾いていましたよ。
脇にそれました。この曲、今までの彼の甘いイメージとはかけはなれた、悪の魅力のある曲だと思うのです。イメチェン?
はたしてこれを、どう弾かれるのか。これまた、たいへん楽しみです。

「ラ・カンパネラ」は、もう今までにも弾かれている曲で、今回のプログラムの中では、「別れの曲」と並んで有名な曲ですよね。ちなみにこの曲も姉が楽譜見てあっさり弾いたので「簡単なの?」と手を出したら「簡単じゃないじゃん!」となった曲です。(もちろんそのあと姉妹けんか。「難しいなら、難しそうに弾いてよ!」と私が言って…。そういえば私たち、いつもけんかしてました…(^_^;))
ちなみに今まで、うちの姉ほどこの曲を「薄口あっさり」で弾いた演奏を聴いたことがないです…。
今回のプログラムだと、「さあ、ここでちょっと一息いれて、どんどん盛り上がってゆきますよ〜〜」といったところでしょうか?
(「ラ・カンパネラ」が一息って(^_^;)でも、両脇(リストとラフマニノフ)が濃いので、ここは爽やかに弾いてほしいかも)

そして、この2曲を弾いた後で
ラフマニノフソナタ2番」!!
すごい体力と精神力です…。9月…まだ暑いですよ〜。ピアノ弾くと暑くなるんですよ〜〜〜。
私なら途中で水が欲しいです。水とタオル。汗かくから。
というか、こんなにぶっとおしで絶対弾けない!
どんなヘビメタのライブだ、というくらい、ハードです。

コンクールなどに行くと、夏場に男子諸君が言っています。
「男子の衣装(スーツ)は暑いんだよ〜〜〜(怒)」
(ちなみに女子は冬に「ドレスは寒いんだよ〜〜〜〜(怒)あ、でも弾いてれば暑くなるからオッケー♡」だそうです)

ええと。今度の9月のリサイタル、牛田君、スーツじゃなくていいと思う。白シャツあたりで…
そうでなくても、こんなに弾いたら、すんごくダイエットできそうです(苦笑)
この後で、サイン会…あるのでしょうか。あったらとても嬉しいですが、ご本人大変じゃないかと…。
ある意味、14歳だからできるハードプログラムかもしれません…。

気ままに書き散らしましたが。
今度のリサイタル楽しみにしています。これだけの曲を練習なさった上に、まだコンチェルトなども勉強されているのですものね。凄いです。食べて寝て、元気でいて欲しいです。

牛田くんのリサイタル、まだちょっとチケットあるようです。
今までとはまた一味違う、彼の魅力が見られると期待しています。
迷ってみえる方ぜひぜひ〜〜。