紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

読書メーター 8月分まとめ

ふと気づいたら、もう8月でした。あれ?いつの間に8月になったのでしょう?そういえば、子供が夏休みに入っているわ(笑)←今頃!?
7月はバスガル・リョサを読みながら、軽めの漫画などに手を出していました。『密林の語り部』が文明について深く考えさせられ、とても良かったです。うだるような夏に読むには最高の本ではないかと思います。


2014年7月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:4507ページ
ナイス数:1099ナイス

夜な夜な短歌集 2014年夏号夜な夜な短歌集 2014年夏号感想
今まで現代短歌に触れる機会があまりなかったのですが、瑞々しい言葉のきらめきに、心が揺れました。とっても素敵ですね。秋号も楽しみにしています(*^_^*)
読了日:7月27日 著者:雪JuneseriせんむnonたんSage七色一味新地学tetsuyamomonga華レイmasa
風神秘抄 下 (徳間文庫)風神秘抄 下 (徳間文庫)感想
孤独を抱える草十郎の「会いたくても会えない人」を想うせつなさが、胸をうちました。少年が大人になり、得るものを選び、手放すしかないものを手放してゆく。せつないのに美しく、優しいものがたりでした。
読了日:7月26日 著者:荻原規子
風神秘抄 上 (徳間文庫)風神秘抄 上 (徳間文庫)感想
RDGの原点と聴き読みました。カラスに舞いに、RDGで展開される要素が盛りだくさんで、その面でも楽しいです。舞台は源平合戦の頃。芸能が盛んになってきた時代でもあり、そういった面でも楽しめます。
読了日:7月26日 著者:荻原規子
となりの関くん 6 (MFコミックス フラッパーシリーズ)となりの関くん 6 (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
横井さんが、すっかり関くんの遊び仲間になっています!教科書の落書きが最高です。いなくてもこの存在感。
読了日:7月24日 著者:森繁拓真
月刊少女野崎くん (4) (ガンガンコミックスONLINE)月刊少女野崎くん (4) (ガンガンコミックスONLINE)感想
笑いをこらえるのが大変です(笑)これは、自室でこっそり読むに限ります。こっそり読んでいたら、娘に変な目で見られたので、1巻を貸しました。娘もはまっています(笑)
読了日:7月24日 著者:椿いづみ
月刊少女野崎くん(3) (ガンガンコミックスONLINE)月刊少女野崎くん(3) (ガンガンコミックスONLINE)感想
ここまで読んで、「え?アニメ化してたの?」と気づきました。アニメも見てみたいかも。気に入ってしまいました(笑)
読了日:7月24日 著者:椿いづみ
月刊少女野崎くん(2) (ガンガンコミックスONLINE)月刊少女野崎くん(2) (ガンガンコミックスONLINE)感想
狸をはじめ、細かいところまで書き込まれていて、楽しめます=^_^=
読了日:7月24日 著者:椿いづみ
月刊少女野崎くん(1) (ガンガンコミックスONLINE)月刊少女野崎くん(1) (ガンガンコミックスONLINE)感想
読み始めたら、笑いが止まりませんでした(笑)ありえない!でも、こんな人いるかもしれない!と思わせるところが凄い。
読了日:7月24日 著者:椿いづみ
緑の家 (新潮文庫)緑の家 (新潮文庫)感想
密林の迷路を一歩づつ歩いてゆくように読みました。いったい、何週間かかったんでしょう(笑)混乱した糸がほどけてゆくように、物語がつながってゆく中盤以降がぞくぞくとします。上善如水。頭がぼんやりするような暑さの中で読むと、なんとも雰囲気がありました。「小説を書くということは現実に対する、神に対する、神が創造された現実に対する反逆行為に他ならない」というリョサの言葉がじんわりと沁みる一冊でした。
読了日:7月24日 著者:マリオバルガス・リョサ
サウジアラビアでマッシャアラー! 嫁いでみたアラブの国の不思議体験サウジアラビアでマッシャアラー! 嫁いでみたアラブの国の不思議体験感想
サウジアラビアに嫁がれた日本女性が書かれた、かの国での日常です。とても明るい文体で楽しく読めました。そしてこれほどまでに、サウジアラビアのことも、イスラム教のことも知らなかったのだと驚きました。一夫多妻制のシステム、アッバーヤ(女の人が着ているあの黒い服です)のこと、男女別で暮らすための学校制度、家の間取り、そして価値観。想像以上に女性に優しいシステムであることにも驚きました。今まで自分も偏見を持っていたのではないかと反省しました。しかし…イスラム教では音楽禁止だったとは…。
読了日:7月21日 著者:ファーティマ松本
チャーズ 中国建国の残火チャーズ 中国建国の残火感想
長春終戦を迎えた少女が、その後の中国内戦、朝鮮戦争の煽りの中で翻弄される物語。経験した当人が語るからこその壮絶さに慄然とした。あまりの過酷さに「半数は無感覚になることによって発狂を免れ、残りの半分は、発狂することによって死を免れていた」という。狂気でさえ、死でさえ救いに思われる世界。これが庶民が見る戦争なのだ。かつて老人保健施設に勤務していた時、認知症で自分の名前さえわからない女性が、ずっと満州から引き上げるときの記憶に苦しんでいることを知った。すべてを忘れた後に、集団自決のその時だけを覚えていた。
読了日:7月20日 著者:遠藤誉
猫弁と指輪物語 (講談社文庫)猫弁と指輪物語 (講談社文庫)感想
このシリーズを読んでいると、やっぱり靴が欲しくなります(苦笑)軽快なテンポでするする〜と読めました。ほっと息抜きできる一冊です。
読了日:7月15日 著者:大山淳子
ちはやふる(25) (BE LOVE KC)ちはやふる(25) (BE LOVE KC)
読了日:7月12日 著者:末次由紀
百鬼夜行抄 23巻 (Nemuki+コミックス)百鬼夜行抄 23巻 (Nemuki+コミックス)
読了日:7月12日 著者:今市子
サクラ咲く (光文社文庫)サクラ咲く (光文社文庫)感想
「さわやかな話が読みたい!」という理由で読みました。元が「進研ゼミ」という学習教材に連載されていただけあり、希望成分多めの、素敵な本でした。中学生の娘にも薦めてみたい。
読了日:7月9日 著者:辻村深月
YA!アンソロジー 初恋リアル (YA!ENTERTAINMENT YA!アンソロジー)YA!アンソロジー 初恋リアル (YA!ENTERTAINMENT YA!アンソロジー)感想
菅野雪虫さんのファンなので、図書館でこの本をみつけて喜んで借りてきました。初恋リアルというタイトルから、甘酸っぱいかわいらしい恋の話を想像していたら、想像以上に大人な恋愛もあり、びっくりしました(^_^;)菅野さんの「マッチ売りの少年」は昔話のようなしみじみした感覚で、じわりと胸に落ちてきました。椰月さんの「恋の石」は『初恋じゃないじゃん!』と思いつつも(相手は初恋なの??)渋さと苦味に惚れました。初恋は甘いだけじゃなく、残酷だったり恐ろしかったりするのかもしれないです。そのあたりがリアルなんでしょうか?
読了日:7月9日 著者:香坂直
密林の語り部 (岩波文庫)密林の語り部 (岩波文庫)感想
語り部の言葉が、密林の空気まで運んでくるようで、溺れるように読んだ。文明に上下などない。それでも、攻撃的な現代の文明が破壊し続けるもの、消えてゆく世界がある。文明とは何か、文化とは何か、国の発展とは何か、マイノリティーとは何か、人と自然はどうあるべきか。多くの問題を、豊穣な密林の語り部と、都会に生きる主人公を通して突きつけられる。『マルケス&リョサ祭り』参加にて読んだが、何度でも読みたい一冊。
読了日:7月3日 著者:バルガス=リョサ

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