紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

先週一番印象に残った本

最近、物忘れと頭痛に悩まされております。娘と歌舞伎にいったことがなかなか思い出せずびっくり。認知症かしら。若いころは年をとるのが怖くなかったけれど、微妙な年齢になってはじめて、老いへの怖さを感じるようになりました。それはさておき。


星やどりの声星やどりの声
先週の一番はこの作品。朝井リョウさんは、本当に描写がうまいと思う。「真歩」の章、父親の葬儀の時の雪の描写がせつなかった。「お父さんは写真の中にしかいない」だから、カメラ、という発想が、とても悲しい。親としての子への想い、がいまひとつ共感できませんが。デビューから追いかけている数少ない作家さんの一人なので、これからもこの作家さんの、いろんな作品が読めたらいいなと思っています。
読了日:01月10日 著者:朝井 リョウ