紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

読書メーター 3月第四週分

2013年3月18日 - 2013年3月24日の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1642ページ

小夜しぐれ (みをつくし料理帖)小夜しぐれ (みをつくし料理帖)
どうしてこんなに面白いのでしょう?また数日中には本屋に行って、続きを捜してしまいそうです…。今回は「菜の花が贅沢品だった!」が一番の驚きでした。あれは、庭に生えているのを、ぶちぶちつまんで、さっと湯がいて食べられる便利な草、としか思っていませんでした。澪さんごめんなさい。料理以外も、もちろん続きがきになります。しつこいですが、源斉先生が好きですよ。私は。だからこそ、美緒ちゃんには、どうか気高く生きていってほしいと思います。☆☆☆
読了日:03月22日 著者:高田 郁

今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)
「やめられない。とまらない」カッパエ○セン状態で、次々と読んでおります。ここまでシリーズものにはまり込むのも、とても久しぶりです。なんだか「まっとう」というものに、嫌味も説教くささもなく接することができて、とても気持ちが良いです。野江ちゃんにも、幸せになってもらいたい。みんなの幸せを願わずにはいられない。最後の澪のすがすがしさには、心からやられました。☆☆☆
読了日:03月21日 著者:高田 郁

万葉恋歌―日本人にとって「愛する」とは (光文社文庫)万葉恋歌―日本人にとって「愛する」とは (光文社文庫)
万葉集の教科書にのっているような有名どころの歌ばかりではなく、むしろ巻10巻11巻などから、多くの歌をとっているところが、興味深かったです。そのうえ、万葉集の成立の謎に、歌の並べ方から探っていこうとしたり、「東歌」と「貴族」の歌の差異について述べたりと、大変楽しかったです。万葉では、恋を孤悲(こひ)と書いたり、愛しをかなしと読んだりするといった豆知識ものっています。万葉集の歌の美しさに惹かれたことのある人、恋に悩む人、気が向いたら手にとってみてほしい本です。☆☆
読了日:03月21日 著者:永井 路子

想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)
鱧…美味しいですよね〜。夏に京都・大阪に行ったら、ぜひとも食べたい魚です。このシリーズを読んでいると、お腹が空いて困ります。「どんな時にも乱れない包丁捌きと味付けで」これは言うのは簡単でも、実践するのはとても難しいこと。そして、プロの神髄だと思います。☆☆☆☆
読了日:03月20日 著者:高田 郁

花散らしの雨 みをつくし料理帖花散らしの雨 みをつくし料理帖
吉原の桜や下馬評など、江戸の細かい描写が多く、細部が作りこんであるので、まるで自分が江戸時代の澪達のすぐそばにいるように感じられます。上方と江戸の風習、食べ物の差なども面白い。澪の、ぐいぐいと先に進もうとする力にも、惹かれます。今回、たくさんの新メンバーも登場しました。皆が単に「いいひと」ではないところが、物語が地に足をつけているようで、気持ちが良いです。ちなみに、私個人的には源斉先生が好きだったりします。☆☆☆☆
読了日:03月20日 著者:高田 郁

夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録
再読。学生の頃に読んだ時にはわからなかった、数々の言葉が胸に沁みます。フランクル氏の言葉は、果てしなく深い闇を照らす、小さいけれど、けっして消えない灯です。この灯は、昼の光の中では見えないかもしれないけれど、絶望の中にあっては、貴重な羅針盤となるでしょう。「人間の生命は常に如何なる事情の下でも意味を持つ。この存在の無限の意味はまた苦悩と死をも含むものである」これを、収容所の中にありながら語れる人の精神の崇高さに、胸をうたれました。☆☆☆☆☆
読了日:03月18日 著者:V.E.フランクル

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