紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

一杯のお茶

体調が悪かったりするときでも「大丈夫?」と聞かれると、
つい笑顔で「大丈夫です(*^_^*)」と答えてしまいます。
そういうこと、ないですか?
お仕事中とか、気をはっている時だと特に。
ここで「う〜ん、さすがにちょっと疲れてるかなあ」って答えると、
そのまま倒れてしまいそうな気がすることもあるし。
そんな時は、もう根性で笑って「大丈夫です」とか答えてしまう。
正直、この答えが一番考えなくてよくて、楽だしね。

でも、けっこう、ばれるんですよね…。
「笑顔で拒絶しないで」とか
「本当は疲れてるんでしょ?」と突っ込まれると、
どうしてよいかわからなくなることもあります。

まあ、最近はかなりずうずうしくなってきたので(おばちゃんだからね!)
相手と状況によっては、
「さすが○○さんですね。ばれたか」とか
「すみません。ちょっと目をつぶっててください」とか言っちゃうんですけど(^_^;)

でも大学生の頃、本当に心身共に疲れていて
「大丈夫?」と聞かれても、笑顔で「大丈夫です」としか答えられなくなった時に
(ギリギリの時は、きりかえしなんて考えられない)
友達が、一杯のお茶を淹れてくれました。
冬の寒い日に、暖かくて、ほんのり甘いココア。
「ちょっと待っていて。絶対にここで待っていてよ」
そう言って、鍋でことことと作ってくれたんです。
何も聞かずに。何も言わずに、一杯のお茶をくれました。
それは、どんな言葉よりも何よりも、胸に沁みました。

誰かのために、一杯のお茶を淹れられる人になりたい。
あれから、心に決めたことです。

現実は、自分のための紅茶ばかり淹れてますけどね!