紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

蘭平

突然ですが、歌舞伎の話題です。歌舞伎、好きなのです。
もともと小学生の頃から親に連れられて舞台を観に行っておりまして。
ずいぶん前に亡くなられた先代の勘三郎丈や梅幸丈、先代の松緑丈の舞台を観て育ちました。

今日はNHKで、現松緑丈の蘭平を観ました(*^_^*)
ああ、生で拝見したかったなあ。

もう10年以上前です。はじめて辰之助丈(現松緑丈の前の名前です)が蘭平を演られた時に、なんと3度も東京まで観に行ったんですよ(^_^;)私も若かったなあ…。3度目に舞台を観終わった後、東京でぶっ倒れましたけどね…。学会発表や何やらでまともに寝てもいない時期で、無茶していたからなあ。

松緑丈は、辰之助襲名披露公演を拝見して以来のファンですので、
ファン歴だけは長いです。(現松緑丈は左近→辰之助松緑です)
まだ私が高校生の頃(うわあ、もう何年前だ…)自分とほとんど年の変わらない当時辰之助丈が
舞台で必死に演じている姿を拝見して、すっかり歌舞伎の虜になりました。

辰之助丈の頃の蘭平は、もうなんか「必死」という感じで、
息子の名前を呼ぶ場面では、亡き父や祖父を呼んでいるようで、胸が締め付けられました。
今回の松緑丈の蘭平は、腰が落ち着いているというか、良い意味で力が抜けていて
見ていて安心できました。
息子さんの大河くん(もう左近くんですね!)との共演ということもあり
すっかり父の顔をされているのが印象的でした。
左近くんとの最後のやりとりは、父としての情にあふれていて、
以前とはまるで違う感動を覚えました。

蘭平という舞台は、本当に命をかけて行う危険な舞台で、
松緑丈も「毎回、これが最後というつもりでやっています」とおっしゃるほど。

初めて蘭平をされた時の舞台は、
辰之助として生まれ変わったような演技をされていて、感慨深いものがありました。
松緑襲名で蘭平をされた時の舞台は、
覚悟がみえる舞台で、泣けてくるほどでした。
今回は、父として息子さんの襲名披露興行にでてみえて。
節目節目をこの蘭平と共に、舞台をとおして見せていただく感慨はひとしおです。

25年ちかくもの間贔屓でいられるというのは、幸せなことです。年齢が近いからこそですね〜〜。
これからも、どうぞお怪我などないよう、舞台で魅せてくださいませ。

ちなみに。現松緑丈の魅力は何?と時々聞かれますが。
まず、舞踊の美しさ!手の指の動きなど、本当に美しいのですよ〜〜♡
そして、瞳です!!
妖怪変化を演じられたら、もうその瞳の輝きの素晴らしいことといったら♡

ええと、突然歌舞伎の話題で失礼いたしました。カテゴリーも、いったいどこに入れてよいのやら…。