紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

読書メーター 9月第一週分

最近、「これはよかった」という本に逢えず…。こちらの感受性の問題かも…。

2013年9月2日 - 2013年9月8日の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1179ページ

白鳥異伝 下 (トクマ・ノベルズ Edge)白鳥異伝 下 (トクマ・ノベルズ Edge)
ヤマトタケル伝説を基にしているのですが、たいへん斬新な人としてのヤマトタケルでした。遠子の鮮烈な存在感は圧倒的でした。はじめあまりにも子供で純粋で情熱的だった遠子が、悩み傷つきながら、強くしなやかな女性に成長してゆく姿に魅せられました。「母の息子への支配的な愛」と「女性の男性への手を放す愛」の対決が見事でした。☆☆
読了日:09月08日 著者:荻原 規子

“文学少女”と飢え渇く幽霊【ゴースト】 (ファミ通文庫)“文学少女”と飢え渇く幽霊【ゴースト】 (ファミ通文庫)
ラノベの文体で、嵐が丘に添うように、恋の情念というか愛憎渦巻く世界が展開されます。愛に飢え渇き、憎悪し、復讐しながらも、あくまでも根底に流れているのが愛、という凄さを感じました。これだけ重いテーマを扱いながらも、あくまでラノベ。そのギャップが良いのか、空恐ろしいのか、よくわからない気分にもなりました。☆☆
読了日:09月03日 著者:野村 美月,竹岡 美穂

ラブ・ケミストリーラブ・ケミストリー
軽快な文章に、どんどん読めてしまいました。化学の専門用語もバリバリ出てきますが、そこは適当にスルーしても大丈夫(*^_^*)東大で化学を専攻している学生たちの物語なのですが、主人公の恋への不器用さにちょっとびっくりしたり、くすっと笑ったり=^_^=。理系男子って、本当にあんな感じなんでしょうか???最後はちょっと(かなり?)強引でしたが、読んでいる間、くすくすと楽しかったので、良しとしてしまいます。☆☆
読了日:09月03日 著者:喜多 喜久

ほたるの星 (角川文庫)ほたるの星 (角川文庫)
山口県の小学校の先生が、子供たちといっしょにホタルを飛ばそうとするお話。「子供は自然の中で育てるべき」「家でゲームばかりしていてはいけない」「まず母親の教育が大切」など、耳の痛いことがたくさん(^_^;)何かを変えたかったら、まず一人が少しでも変わることが大切というのは、そうなのかも…。と思いました。ただ、ひとつひとつの要素がちょっと淡々しており、もう少し深くまで読みたかったなと思いました。☆☆
読了日:09月02日 著者:宗田 理

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