紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

読書メーター2月分

2月、ほとんど本、読めていません!
2月に入ってから、家族の体調不良などが重なり、なかなか本に集中できない日々が続いています。
でもこうやって、ネットやっているんだから(笑)まだまだ、余裕があるってことですね(*^_^*)

ドストエフスキーの「罪と罰」を読み終えることができました。
多くの方にお勧めはしないけれど、この本を必要とする方には、強くお勧めしたい。そんな本でした。
今月はロシア「罪と罰」とフランス「狭き門」を読みましたが
両者の価値観の違いの読み比べ(何やってるんだか(苦笑))が密かに個人的ツボでした。
どちらも「宗教」「愛」そして「家族」を扱っているのに
まったく違うテイストになっているのは、お国柄なのか、作者の違いによるものなのか。

いろいろな海外文学作品も、これから読んでゆきたいと思っています。
あ、でも、ロシア文学はとても気に入ったので、もっと読みたいと思っています。
次はトルストイ?その前に、もう少しドストエフスキーの作品も読みたいかな。

2015年2月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1553ページ
ナイス数:498ナイス

月刊少女野崎くん(6) (ガンガンコミックスONLINE)月刊少女野崎くん(6) (ガンガンコミックスONLINE)感想
今回も笑わせていただきました。この漫画、題名が本当にうまいですよね…。四コマ読んでわらって、題名を読んでもういちど、「くす」って笑うんです。
読了日:2月22日 著者:椿いづみ
狭き門 (岩波文庫)狭き門 (岩波文庫)感想
若い時(中学生(笑))に読んだ時は、アリサの行動が意味不明だった。なぜジェロームと愛しあっているのに、その手をとることができないのかと。40歳にもなると、アリサの気持ちが、何となくわかる。彼女は、あまりにもジェロームを愛しすぎたのだ。あまりにも深く激しいジェロームへの愛に恐れ、それが信仰と共に心を激しく揺らしてしまったのではないか。そして、破綻した両親の愛を見ているだけに、深すぎる愛の破滅を恐れたのではないか。愛するからこそ怖れ、愛するからこそ不安で、愛するからこそ苦しかったのだ。その愛が深すぎたために。
読了日:2月20日 著者:アンドレ・ジイド
アルスラーン戦記(3) (講談社コミックス)アルスラーン戦記(3) (講談社コミックス)感想
原作ファンだと、漫画化すると不満が出てくるものなのですが…。不満どころか!荒川さんの+α部分の素晴らしいこと。原作のキャラクターの魅力が損なわれるどころかさらに増しているように思えます。ナルサス孔明に似ているというのは、わかる気が(笑)でも、孔明、あんなに変じゃないです。ファランギースも登場し、ついに役者が揃いました。自分が中学生の時にわくわく読んでいた小説を、今、中学生の娘がわくわくしながら漫画で読んでいます。これが時代を超える物語の魅力なんですね。しみじみ。
読了日:2月11日 著者:荒川弘
失恋ショコラティエ 9 (フラワーコミックスアルファ)失恋ショコラティエ 9 (フラワーコミックスアルファ)感想
真剣に恋をしたら、失うだけじゃなくって、掴めるものもあるのだろう。だって、皆、それぞれが一回り逞しくなったもの。サエコさんはついに現実を飲みこんだし、薫子さんは、壁をひとつ越えたし、エレナは、すごく大きくなった。まつりちゃんは、カインの印がついたけど(笑)オリヴィエがいたから、きっと大丈夫。失恋の涙も悲しみも苦しみも、罪も、きっと無駄なことじゃない。明日へ進む勇気があれば。許すことが、未来を拓く。
読了日:2月11日 著者:水城せとな
繕い裁つ人(4) (KCデラックス Kiss)繕い裁つ人(4) (KCデラックス Kiss)感想
「お前がどんなときでも美しいものに感動できるなら、それほど豊かなことはないと私は思うよ」この漫画は、たくさんの美しい言葉と精神から成り立っていて、慰められます。服に合わせる努力、それに見合うだけの努力を惜しんじゃいけないよ。そんな言葉も、いろいろなことにあてはまるようで、胸に響きました。本当に大切な、一着の服に出会えることは、人生の喜びなのかもしれない。そして可能なら、お直しもしてくれる、南洋裁店が実際にあったら、なんて素敵なんだろう。
読了日:2月6日 著者:池辺葵
罪と罰〈3〉 (光文社古典新訳文庫)罪と罰〈3〉 (光文社古典新訳文庫)感想
出会えてよかった本。理屈抜きで「この本を必要とする人」がいるのだと思う。自分自身を含めて。スヴィドリガイロフが大変魅力的。悪人も狂人も、その人の全てが悪であるわけでもなけれは、その人のすべてが狂っているのでもない。もちろん逆も然りだ。スヴィドリガイロフがドゥーニャを帰す場面が秀逸。ドゥーニャのピストルを拾った瞬間に決まった彼の運命に脱帽する。愛が人を生かし、愛が人を殺す。では、そもそも罪とは何だったのか。罪とは、ラスコーリニコフが殺人を犯したことだけではない。罰とは生か?これは、苦しみを生きる人間賛歌だ。
読了日:2月6日 著者:フョードル・ミハイロヴィチドストエフスキー

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