紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

5月分読書メーターまとめ。

萩尾さんの、「残酷な神が支配する」がやはり衝撃的でした。
戦争と平和はついに大詰めを迎えようとしております。
アンドレイのところは、いつか原文のロシア語で読んでみたい。

さよならピアノソナタも、なかなか好きです。
シベリア動物誌が素敵でした!今度、山口の動物園でアムールトラを見に行ってきます(*'ω'*)


5月の読書メーター
読んだ本の数:24
読んだページ数:6835
ナイス数:280

さよならピアノソナタ〈3〉 (電撃文庫)さよならピアノソナタ〈3〉 (電撃文庫)感想
最近、感想書いていると消える現象が(;^_^Aなんだろう…。
クロイチェルソナタのエピソードにぐっときました。
二人の気持ちは届くのかな。
『好き』ってつらいよね。
本当に。
『好き』ってつらい。
大切な人達の、せつない想いをのせて、第四巻へ。
トルストイのクロイチェルソナタも読んでみたくなりました。アンナカレーニナも。
読了日:05月25日 著者:杉井 光
さよならピアノソナタ〈2〉 (電撃文庫)さよならピアノソナタ〈2〉 (電撃文庫)感想
クラオタがにやにやしながら読んでしまう文章が、あちこちにあるので、ついつい読んでしまいます(笑)「ピアニストが何より孤独を感じるのは、ひとりで練習しているときでもレコーディングしているときでもなく、満席のコンサート会場でオーケストラの前に座り、ブラームスのピアノ協奏曲第二番第三楽章のチェロ独奏を聴いているときだ」とか。
ブラームスのピアノ協奏曲の第二番、特に第三楽章は、母を亡くして1年半過ぎて、父の癌の治療法がなくなった時に、繰り返し聴いた曲です。あの曲は、ピアノ協奏曲なのにチェロ独奏があったりするんだ

読了日:05月23日 著者:杉井 光
さよならピアノソナタ (電撃文庫)さよならピアノソナタ (電撃文庫)感想
久しぶりの電撃文庫。おばさんが読むには、何やら恥ずかしい想いさえするのですが(笑)
冒頭の、ピアノのシーンがすごく印象的。
とても壊れやすくて大切な想いが、ぎゅっとつまっていた。
読了日:05月22日 著者:杉井 光
戦争と平和〈5〉 (岩波文庫)戦争と平和〈5〉 (岩波文庫)感想
アンドレイの死に、ひどくショックを受けてしまった第5巻。でも、ここに描かれている死は尊厳のある、生の集大成としての死であった。この部分だけでも、ロシア語で読みたい〜と、原文探してみたり。(もともとが長大すぎて、なかなか探せないあたりの自分のロシア語力にがっかり)
いつかゆっくりでも、気に入った場面だけでも、原文で読んでみたい物語。(冒頭のフランス語でとりあえず挫折決定なので、そこはとばして)
ついに幸福をみつけた?ピエールはどうなるのか。
長い読書の旅も、あと少し。
読了日:05月22日 著者:トルストイ
カラー版 シベリア動物誌 (岩波新書)カラー版 シベリア動物誌 (岩波新書)感想
あまりにも美しい自然を切り取った写真がたくさん。アムールトラの捕獲の話は、自然と共に生きるシベリアの人々の知恵を感じて感動しました。

読了日:05月17日 著者:福田 俊司
響~小説家になる方法~ 9 (ビッグコミックス)響~小説家になる方法~ 9 (ビッグコミックス)感想
山本春平先生がいい人で泣ける。
読了日:05月13日 著者:柳本 光晴
響~小説家になる方法~ 8 (BIG COMIC SUPERIOR)響~小説家になる方法~ 8 (BIG COMIC SUPERIOR)感想
響のすごさは、自分にまっすぐ正直だからかな。自分がきちんと形を持っているのだろうな。
読了日:05月13日 著者:柳本 光晴
響~小説家になる方法~ 7 (BIG COMIC SUPERIOR)響~小説家になる方法~ 7 (BIG COMIC SUPERIOR)感想
この作家さんって、あの作家さんですか?気になる。がいくつかあります。
津久井さんも怖い。マスコミってあんな感じなのでしょうか。テレビって大変なんだなあ。しみじみ。
読了日:05月13日 著者:柳本 光晴
響~小説家になる方法~ 6 (BIG COMIC SUPERIOR)響~小説家になる方法~ 6 (BIG COMIC SUPERIOR)感想
天才って何だ?響の行動はたぶん誰もがやりたいことなんじゃないか?でもだれもが響になったら、ムチャクチャになってしまう。だから響は天才なのか?なんとなく、もやもや。
読了日:05月13日 著者:柳本 光晴
響~小説家になる方法~ 5 (BIG COMIC SUPERIOR)響~小説家になる方法~ 5 (BIG COMIC SUPERIOR)感想
響ちゃんがここまでやっても、ありだと思わせるのが、或る意味凄い。というかたぶん、みんなやってみたいんだと思う(笑)響ちゃんのやっていること。
読了日:05月13日 著者:柳本 光晴
響~小説家になる方法~ 4 (BIG COMIC SUPERIOR)響~小説家になる方法~ 4 (BIG COMIC SUPERIOR)感想
才能は残酷。響ちゃんが響ちゃんで許されるのは、才能があるから??
読了日:05月13日 著者:柳本 光晴
響~小説家になる方法~ 3 (BIG COMIC SUPERIOR)響~小説家になる方法~ 3 (BIG COMIC SUPERIOR)感想
「面白い小説が書けなくなって生きている意味がなくなっても、生きなきゃいけない」って、若くて残酷な真実突きつけてくるなあ。吉野さんが、とってもいい人。幸せの価値観は、人それぞれ。幸せなお嫁さんになったら、小説家をうらやむことだってあるかもしれないし。
読了日:05月12日 著者:柳本 光晴
響~小説家になる方法~ 2 (BIG COMIC SUPERIOR)響~小説家になる方法~ 2 (BIG COMIC SUPERIOR)感想
実に細かいところで、文学ネタを突っ込んできているようで、たいへん面白い。この本って、この本でしょ?この作者って、もしかしてこの人?とか。
話が面白くてどんどん読んでしまうけれど、小ネタ探したら、けっこうたくさんあるのかな?
読了日:05月12日 著者:柳本 光晴
響~小説家になる方法~ 1 (ビッグコミックス)響~小説家になる方法~ 1 (ビッグコミックス)感想
ちょっと軽い漫画が読みたかったの。面白い。
読了日:05月12日 著者:柳本 光晴
残酷な神が支配する (10) (小学館文庫)残酷な神が支配する (10) (小学館文庫)感想
ジェルミが愛する相手は、イアンでなければならなかったのだろうか?どうすれば、イアンを愛せるのだろうか?
そこが、最後まで理解できなかった。
傷と共に対峙してくれたから?告白できたから?
全てを捨ててでも、そばにいてくれたから?
わかる気もするけれど、納得はできなかった。
自分なら、あまりにも傷に近すぎて、あまりにも、グレッグの影が大きすぎて、イアンだけはダメだと思ってしまうけど。だから、いいのか??
傷を隠したり否定されるよりはいいのかも。
読了日:05月12日 著者:萩尾 望都
残酷な神が支配する (9) (小学館文庫)残酷な神が支配する (9) (小学館文庫)感想
書いた感想がまた消えてしまいました(;^_^Aなんでだろう?
イアンが傷口を無理やりほじくり返すことに、いらだつ。
カウンセラーは役立たずに思えるし。

本当の癒しとは、傷に真摯に向き合い、共に苦しむ相手がいるからこそ、というコンセプトなのだろうか。
でも、これほどの傷に立ち向かうには、ジェルミの健康でまっすぐな心がまだ育ち切っていないように思う。もっと安全な場所で、毒を出しながら、時間をかけてでも、彼の健康な心を育てて、それから、ゆっくりと、傷に立ち向かってもいいのに。ドラマティックではないけれど。

読了日:05月12日 著者:萩尾 望都
残酷な神が支配する (8) (小学館文庫)残酷な神が支配する (8) (小学館文庫)感想
写真を見せるイアンの無神経さにイライラする。無理に傷口をこじあけて、壊れてしまうことだってあるのに。
愛していれば許されるのか?
よくわからない。
強制された性は、本当に残酷だ。愛の名のもとに、単なるいたずらの言い訳のもとに、何度も殺される。何故、性を強制された者が、自分自身を汚れたと思い、醜いと思い、腐っていると思い、自尊心を破壊しつくされなければならないのか。「やめて」との訴えを、性を強制するものにも、自分を見捨て生贄に差し出したものにも、自分自身の身体にまで裏切られた、その上で。

読了日:05月12日 著者:萩尾 望都
残酷な神が支配する (7) (小学館文庫)残酷な神が支配する (7) (小学館文庫)感想
「愛」の形、「愛」の表現が、あまりにも皆それぞれが違う。グレッグのアレでさえ、「愛」であったのか?(違うな。あれは、「自己愛」でしかない)
どうして愛は苦しいのだろう?人を愛することが、時としてこれほどまでに醜さと表裏一体になったりするのだろう。愛は選択で、愛は人を突き放し、愛は人を傷つける。愛が人を受け入れ、愛が人を癒し、愛が幸せであるのと同様に。
「独占」したいと願うのは、何なんだろう?
読了日:05月12日 著者:萩尾 望都
残酷な神が支配する (6) (小学館文庫)残酷な神が支配する (6) (小学館文庫)感想
ジェルミを助けようとするイアンを「傲慢」と言うのは、或る意味とても正しい。
カウンセラーがまったく役にたたない皮肉。
ジェルミの傷の深さを思い知るのだが、イアンの愛し方、あれが正解なのか?これしかないのか?
正解なんてないのだろうけれど。
読了日:05月07日 著者:萩尾 望都
残酷な神が支配する (5) (小学館文庫)残酷な神が支配する (5) (小学館文庫)感想
告白われた事実が受け入れがたいものであるために、否認し、さらにジェルミを追い詰めるイアン。
どちらも、深い哀しみ。
それでも関わり続けようとするイアン。それが吉なのか凶なのか。
人生は、絶対に後戻りできない。なかったことにできない。
どれほど受け入れ難い事実であろうとも
どれほど自分が歪み変化してしまっても
元通りにはならない。その事実の次に何を描くのだろう。
読了日:05月07日 著者:萩尾 望都
残酷な神が支配する (4) (小学館文庫)残酷な神が支配する (4) (小学館文庫)感想
母を守ることで、ぎりぎり保っていた心。母への愛、母からの愛を信じることで、保っていたものが、崩れ去ってしまったのではないか。
イアンは正しい。正義こそがもっとも残酷だ。

読了日:05月07日 著者:萩尾 望都
残酷な神が支配する (3) (小学館文庫)残酷な神が支配する (3) (小学館文庫)感想
「君の持ち続けているその絶望にはいまだ名前がないのだ。誰もその名を知らないのだ。その絶望の名前を」
そう言いながら「自ら死なないと約束してくれ」というオーソン先生はすごい。そして、この状況で、未だ正気を保っているジェルミの強さもすごい。自ら死ぬこともできず、逃れられない壮絶な絶望にさらされ続けた時、人はしばしば、狂気へと逃げ込むのだと思う。生きながら自分の精神を砕きつくす狂気こそが、救いだからだと思うが、狂気は最終的な救いには決してならない。
彼は強い。彼の強さだけが希望であり、哀しみでもある。
読了日:05月05日 著者:萩尾 望都
残酷な神が支配する (2) (小学館文庫)残酷な神が支配する (2) (小学館文庫)感想
いろいろと闇を覗き込んでしまうようで、読むのがなかなか辛い。でも、怖くてやめられない…。母を守ろうとするからこそ、助けを呼べないというのが、たまらなく苦しい。皆自分を守るのにあまりにも必死。家族が生贄を必要とするとき、本当に残酷なことが起こる。
「これで、どうやって生きろというのですか。生きることが正しいのですか。何故死を願ってはいけないのですか」昔精神科勤務の時に聞いた言葉たちがよみがえってくる。

読了日:05月05日 著者:萩尾 望都
残酷な神が支配する (1) (小学館文庫)残酷な神が支配する (1) (小学館文庫)感想
なんとなく恐ろしくて読めなかったのですが、今回チャレンジ。やっぱりとても怖いです。最後まで読めるかな……。
読了日:05月02日 著者:萩尾 望都

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