紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

木苺

今年は3月になっても寒い日が続き、私の住む地域では、例年になく3月11日には、雪まで積もりました。
それなのに、暖かくなったら、一気に気温が上昇しました。

この春、数日家を空けて、夜帰宅したら
玄関脇に、真っ白な花が無数に咲いていました。
まるで、夜空の星が
庭に降り注いだように、白く、輝いていて、
胸をつかれるように、季節が変わったこと
春が訪れたのだということを知りました。

暖かくなって、木苺の花が、一斉に開花していたのです。
家を空ける数日前には、まだ寒くて、冬の気配だったのに。

木苺の花が咲き、春の訪れを知り
木苺が実り、いちご摘みをするころ
春が去ってゆくのを感じます。

庭先に実る木苺は、我が家の春の使者のようです。

本の紹介です。
今回は2冊(笑い)

星の王子さま―オリジナル版

星の王子さま―オリジナル版

まずはこちら。「星の王子さま
題名は御存じの方が多いと思います。
大人になって、誰かを愛することを知ったら
そして、誰かを失う哀しみを知ったら、是非もう一度読んでみてほしいです。
とても、美しい愛の物語だと思っています。
木苺の、真っ白な夜の星降るような姿に寄せて、まずは一冊。

次は

春になったら苺を摘みに (新潮文庫)

春になったら苺を摘みに (新潮文庫)

題名が、なんだかそのものですね(笑)
梨木香歩さんのエッセイです。イギリス留学の頃のお話が書かれています。梨木香歩さんは、「西の魔女が死んだ」など「生きる姿勢」を問う物語が多いですよね。こちらのエッセイは、文化の違いなど理解できない状況をいかに受け入れるか。「理解はできないが、受け入れる」ということについて、とても暖かな視点で、優しく描かれています。