紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

ランラン、リサイタル感想

先週木曜日、ランランのピアノリサイタルに行ってきました。

感想をアップするのがずいぶん遅れてしまいました(^_^;)

曲は、モーツアルトソナタ 5番、4番、8番と、ショパンのバラード1〜4番です。
はじめて彼の演奏を聴くため、期待が高まります。

ランランのピアノについては、私の周りでは賛否両論あり、好きな人はとても好きだけれど、そうじゃない方もけっこういる、という状態でした。
で、噂だけ聞いていても仕方ないので本物を聴こう、ということで行ってまいりました=^_^=

モーツアルトは、「こういうモーツアルトは初めて!」という演奏でした。
楽譜を読んでイメージしていた曲とは違う、あくまでもランランのモーツアルトです。
確かにそこは、Pだよね。そう、そこはfだよね、と思うものの、
「そんなに(音量に)差をつけるんだ!」
「そこでルバートなんだ!」と驚きがいっぱいでした。
頭で思い描くモーツアルトソナタとは別物でした。
でも、それが不快ではなく、むしろ
「楽しい。面白い。なんかカッコいい」と思えるのが凄いです。
特に8番の一楽章の短調の響き、左で奏でられる旋律の美しさに、
うっとりしました。

ショパンのバラードは、素晴らしいの一言。
こちらも、「ランランならではの演奏」と思いますが、
モーツアルト以上に、「しっくりくる」感じがありました。
特に、1番、4番が圧倒的でした。

大胆なのに大味じゃない。やわらかさと繊細さが常に曲に潜みながら、
迫力がありパンチが効いている。胸の中にすっとしみこんでくるような
音色が魅力的でした。
新緑の季節によく似合う音色のように感じました。

会場内割れんばかりの拍手に丁寧に答える姿も、ちょこちょことピアノに駆け寄りアンコールを弾いてくださる姿も、とてもチャーミングでした
=^_^=

終演後にはサイン会にも行ってきました。
一緒に写真も撮っていただきました♡家宝にします。

雲の上の人のようなのに、きさくで、明るくて、とってもとっても
素敵な方でした。