紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

読書メーター 6月分まとめ

リョサにこっそりはまっています。今読んでいるのも、リョサの「密林の語り部」。
時間をかけてじっくりと取り組める読書の良さを感じています。
途中に漫画などさらさら〜と読めるものを挟みつつですけれどね(^_^;)

2014年6月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:4655ページ
ナイス数:1803ナイス

ましろのおと(10) (月刊マガジンコミックス)ましろのおと(10) (月刊マガジンコミックス)感想
梶君がどうなってゆくのか楽しみです。ついつい脇キャラが気になってしまいます。
読了日:6月29日 著者:羅川真里茂
ましろのおと(9) (月刊マガジンコミックス)ましろのおと(9) (月刊マガジンコミックス)感想
学生時代の先輩が民謡をやっていて、聴いているとお腹にずんと響いてくるものがありました。そんな先輩の声を思い出しながら読了。音楽を聴きたくなる作品です。
読了日:6月29日 著者:羅川真里茂
続 数寄です! 1 (愛蔵版コミックス)続 数寄です! 1 (愛蔵版コミックス)感想
数寄屋で暮らすのは、やっぱりそれなりに手間がかかりますよね。でも手をかけたぶん返ってくるものが多いのだと思います。苔庭、雑草取りがたいへんだろうな〜と余計な心配をしてみたり(^^ゞ
読了日:6月27日 著者:山下和美
強運の持ち主 (文春文庫)強運の持ち主 (文春文庫)感想
瀬尾さんの文章はやわらかくて、優しくて、あたたかくて、ほっとします。それでいいよ。大丈夫だよって、そっと肩を押してくれるような本でした。
読了日:6月22日 著者:瀬尾まいこ
ルバーイヤート (平凡社ライブラリー)ルバーイヤート (平凡社ライブラリー)感想
解説つきでとても理解しやすかった。少しだけ、大伴旅人に感じが似ていると思うのは私だけかも(お酒好きなところだけか(^_^;))熱い砂漠、雲一つなく広がる真っ青な空、木々の蒼さ、花びらの舞うはかない美しさ、そんな、見たことのないような風景が詩の向こうに広がっているようでした。イランの人が「お花見」と同じように「砂漠」を見に行くというのに、驚きました。
読了日:6月22日 著者:オマルハイヤーム
子どもたちは夜と遊ぶ (下)子どもたちは夜と遊ぶ (下)感想
青春の勢いと闇を感じた一冊でした。辻村さんの作品は、ついつい引き込まれます。浅葱の孤独と切望の描写がとてもよかったです。
読了日:6月22日 著者:辻村深月
子どもたちは夜と遊ぶ(上)子どもたちは夜と遊ぶ(上)感想
借り物。帯の下に隠れている題名「Chirdren play with dark」のほうが、しっくりくるな〜。苦いお話。辻村さんの苦い話は、読んでいて胸がざらざらとする。切ない息が苦しくなる悪を描くのが本当にうまい作家さんなんだな〜と思います。切望と残虐。浅葱の心がどこに向かうのか、息をつめながら下巻へ進みます。
読了日:6月21日 著者:辻村深月
CROSSED カッシアの物語2CROSSED カッシアの物語2感想
再読。3を読み始めて、2巻の内容をすっかり忘れていることに気付きました(^_^;)3はイマイチ苦手な英文で読んでいる上、今までの内容があいまいでは、余計謎だらけ。というわけでさくっと再読。
読了日:6月14日 著者:アリー・コンディ
医学生 (文春文庫)医学生 (文春文庫)感想
医者ではないけれど、私もはじめて臨床現場に出た時や、解剖に立ち会った時は、人生の果てとして当然のようにそこにある死に満ちた空間に、圧倒されました。医学生たちが、解剖やいくつもの死をとおりこして、その先へと進んでゆく姿が、大学病院にいたころに、一緒に遊んだ彼らの姿とリンクして奇妙な懐かしさと切なさがありました。皆今どうしているんだろう?死亡診断書を300ほど書いて自身も病んでしまった上田先生に、妙に共感してしまいました。あそこにいると、指の間をこぼれおちるようにして、人が死へと向かってゆく毎日に、少しづつ疲れていってしまう。先輩たちから、臨床3年目と、亡くなった方を見送った数300人くらいが危険だから気をつけろと言われていました。どうしようもない無力感に苛まれるポイントなんだそうです。医療事故を起こしやすいところでもあるそうです。それでも、ぼちぼちと復活した上田先生の姿は、なんだか妙に心地よかったです。
読了日:6月13日 著者:南木佳士
天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)感想
Ⅷまでで明かされた謎のほかに、いくつもの謎を孕んでいたことを思い返すことのできた一冊でした。地球から来たというあの二人はいったい誰なのでしょう??まだまだ知らない事実が潜んでいそうな気配を感じています。それにしても、この話を冒頭に持ってくる構成の素晴らしさに、思わずため息がでました。
読了日:6月13日 著者:小川一水
いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1) (モーニングKC)いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1) (モーニングKC)感想
福島第一原子力発電所で実際に働いている方が描いてみえる漫画。知りたいのは真実だったので、とても読みたかった漫画です。英雄じゃなくて、本当に人々がここで働いている。原子力発電について、真剣に考えるひとつの手助けとなる一冊だと思う。
読了日:6月13日 著者:竜田一人
天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)感想
再読。既刊すべてを読んでからここに戻ってくると、何気なく読み飛ばしていた文章のあらゆるところに、さまざまなヒントが隠されていることがわかります。イサリもノルルスカインも、当初は謎だらけでしたが、やっと「そうだったのか〜〜」「だからなのか〜」と納得しながら読むことができました。さあ。怒涛の下巻に進みます。
読了日:6月12日 著者:小川一水
日の鳥日の鳥感想
雄鶏が奥さんを捜しながら東北を彷徨う物語なのですが、まるで一緒に風景を見ているようで、ときどき鼻の奥がツンとしました。ところで、カバーをはずして見えるあの鳥が、もしかして奥さんなんですか!(*_*)
読了日:6月11日 著者:こうの史代
東伍郎とまろすけ 1 (ビッグコミックス)東伍郎とまろすけ 1 (ビッグコミックス)感想
今お気に入りの漫画です=^_^=「剣豪でべらぼうに強い東伍郎は、猫が大好き」というギャグ漫画です。周囲の東伍郎への尊敬ぶりに対して、彼の猫へのデレデレぶりのギャップがたまらなく楽しいです。猫の可愛さをふんだんに表現した作品で、家族皆で楽しんでいます。
読了日:6月11日 著者:長月キュー
天冥の標VIII ジャイアント・アークPART1 (ハヤカワ文庫JA)天冥の標VIII ジャイアント・アークPART1 (ハヤカワ文庫JA)感想
ついにここまで来ました。檜沢千茅の子孫のイサリと、児玉圭吾の子孫のカドムが750年ぶりくらいで出会ったのですね…。長い長い冥王斑の歴史を刻むかのように。これからさらに長いダダーとミスチフの物語も絡んでくるのを期待しつつ。まるで訳がわからないまま巻き込まれていったカドムサイドだった1巻の時から長い時をかけ、多くの物語を経て、ついにイサリサイドでこの物語を読むことができました。次巻が楽しみです。それにしても、この表紙はずるい。見るだけで泣けてきます。
読了日:6月9日 著者:小川一水
ドン・リゴベルトの手帖 (中公文庫)ドン・リゴベルトの手帖 (中公文庫)感想
相手を神聖視し、己のイメージを無限にふくらましつつ、冷静に分析しようとしつつも最後には相手を許し受け入れる男の愛のリゴベルド。相手を受け入れ流されつつもすべてを許容し飲み込んでゆく女の愛のルクレシア。そして、相手を惹きつけて離さず、聖も邪も、正も誤も超え、翻弄し巻き込んでゆく純粋なる愛そのもののようなフォンチート。これだけドロドロとしたものを描きながら、どこかあっけからんと明るい雰囲気である不思議。魔法にでもかけられたかのような読後感です。
読了日:6月6日 著者:マリオ・バルガス=リョサ
僕の明日を照らして僕の明日を照らして感想
家庭内暴力の話で、読み始めてちょっと驚きました。主人公が義父の暴力以上に一人の淋しさを辛いと感じることに。優しい言葉とあたたかな雰囲気につつまれているものの、どうにも息苦しいのは、悪意のない暴力、悪意のないネグレクト(ですよね?)が愛情に包まれているから。ガラスの入ったケーキを食べているみたい。それでも、彼が淋しさを乗り越えて人と関係を結べるようになり、きちんと反抗までできるようになったことに、ほろりときた。
読了日:6月3日 著者:瀬尾まいこ

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