紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

「2014年のお別れ」

今週のお題が「2014年のお別れ」でした。

寺山修二という、私の好きな歌人がいます。

「さよならだけが人生ならば
 また来る春は何だろう
 はるかなる地の果てに咲いている
  野の百合は何だろう

 さよならだけが人生ならば
めぐり会う日は何だろう
やさしいやさしい夕焼けと
ふたりの愛は何だろう

さよならだけが人生ならば
 建てた我が家なんだろう
さみしいさみしい平原に
ともす灯りは何だろう

さよならだけが 人生ならば
人生なんか いりません」

2014年の今年も、いくつかのお別れがありました。
私、欲張りだから、お別れの時にはきっと言うんです。

「またね」

もう、会えないかもしれないって思っていても。
この言葉は祈りだから。

それに、本当にさよならしなくてはいけない時でも
さよならだけが全てではないと思います。
その人に逢えたこと、楽しかった思い出は
さよならがあったとしても、絶対に消えない。

今日、ひとつの「さよなら」がありました。
今、とても寂しい。
何故彼女と別れなけばいけないのか、大人なのに、まだ納得できないでいる。
でも、さよならは言わない。
またね。