紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

それでも、毎日朝がくる。

春は始まりの季節ですね。
新入学、そして新学期。
暖かくなってゆくと、心が上を向いてゆくように感じます。

今週のはてなのお題が「この春に始めたいこと、始めたこと」

何かを始めるって、わくわくします。
新しい世界、新しい出会い、新しい御縁。
まだ見ぬ素敵なことがありそうな予感。

この春に始めたことといえば。
母が亡くなったため、父との同居(?)が始まりました(*^_^*)
父、掃除、洗濯、炊事などなど、家事いっさい何もできないので…。
全て母がやっていました。そういう時代だったのですね。

ちなみに、父。仕事仕事の人生で、家にいない人だったので、子供の頃の父親の記憶って、ほとんどないです(^_^;)
家族旅行も、ごく小さな頃に、親戚皆で集まって海に行ったくらいで。
家族単位でどこかに出かけたことがありません。

ただ、父については、ひとつすごく嬉しかった記憶があります。
子供の頃、いつも本ばかり読んでいた私は
母に叱られてばかりいました。母は何度も私から本を取り上げようとしていました。
「やることやらないなら、もう本を読んではいけません」と。
まあ、今思えば当然で。
私ときたら、ほっておいたら、食べることも眠ることもせずに
一日ひたすら、本だけ読んでいるような子供でした。(あと、ピアノを少し)
「毎日何時間くらい読むの?」と聞かれて「5〜6時間?あ、でも休日だと、時間のある限り」と答えるくらい。
本しか読まない人間って、母からしたら、もう「何とかしなくちゃ!!」って思ったのでしょうね。
日曜日だったと思います。母が激怒して、本を捨てる!と言い出して。
でも図書館で借りた本だったので
「借りた本を傷つけないで!」と大騒ぎになっていて。
父が一言。
「やめなさい。お母さん。この子(私のことね)はキチガイなんだ。
キチガイに何を言っても無駄なんだ。本キチガイなんだ。
でも、世の中をひっぱってゆくのは、意外とこういうキチガイなんじゃないのか?」

母、これを聞いて。
「そう、キチガイなのね。それなら、仕方ないのね…」と。

仕方ないって、なんだよ!!
キチガイ…って何だよ。と思いましたが(^_^;)
まあ、残念ながら事実かなあ、と次の瞬間思ってしまいまして。
そして、それでいいと認めてくれた父に、感謝しました。

父の期待に添えず、世の中をひっぱってゆくような人間にはなれませんでしたが……。すみません。


そんな父との生活が、ドタバタと始まっております。


さて、本の紹介です。

幸福な食卓 (講談社文庫)

幸福な食卓 (講談社文庫)

とても、大切なものを失くしてしまった後の物語。
哀しいけれど、ほっこりします。