紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

12月読書メーターまとめ

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

年はじめですが、月はじめでもあるので、12月読書メーターのまとめです。

2014年12月の読書メーター
読んだ本の数:23冊
読んだページ数:5337ページ
ナイス数:1135ナイス

3月のライオン 10 (ジェッツコミックス)3月のライオン 10 (ジェッツコミックス)感想
桐山くんが、本当に強くなった!!学校のこともそうだし、彼が誰かを守ろうとし、そして自分の気持ちをも守ろうとする姿に感動しました。よかった(:_;)
読了日:12月29日 著者:羽海野チカ
月刊 flowers (フラワーズ) 2015年 02月号 [雑誌]月刊 flowers (フラワーズ) 2015年 02月号 [雑誌]感想
いつも雑誌は感想を書かないことにしているのですが。今回は特別。「失恋ショコラティエ」最終回。さえこさん。みなさんの評判も悪いし、打算の多い嫌な女なんだろうけれど…。私はやっぱり彼女が好きだし、彼女は爽太くんのことを、彼女なりに実は本気で好きだったんだと思う。みっともなくて、最低で、最悪の恋だけれど。だからこその、この結末なんだとしたら、この恋は何だったんだろう。1巻のオリビエの言葉がよみがえる。「僕は認める。その恋の価値を僕は認める」
読了日:12月27日 著者:
ポニーテール (新潮文庫)ポニーテール (新潮文庫)感想
かぎしっぽ猫のゴエモン2世がいい味を出しています。再婚した家族が、家族になってゆくお話。というといかにもだけれど、皆がそれぞれ気遣ったり、思いやったり、自分をうまく出せなかったりしていて、じれったかったり、心がぽかぽかしたりしました。誰だって、自分をそのまま出せないし、大切な人と気持ちがすれ違ったり、うまくいかなくて哀しかったりする。でも、うまくいかなかった後で仲直りするのは、とっても気持ちのいいこと。後に嫌な思いの残らない、仲直りがたくさんつまった優しい一冊だと思いました。
読了日:12月25日 著者:重松清
太陽の坐る場所 (文春文庫)太陽の坐る場所 (文春文庫)感想
辻村さんは、閉鎖された空間の中の心の機微を書くのが、ものすごく上手いですね…。読んでいて、自分の中で決して言語化してこなかったいくつもの感情が炙り出されて、痛々しくもありました。でも、同時に痛快かつ、嫉妬やたくらみが炙り出されたからこそ、優しさや思いやりも見えてきました。影を観るからこそ見える光があるのですね。ちょうど一年ほど前、大学時代のOB会に出席しました。さまざまなトラブルがあった自分たちだったからこそ、出席を拒む人もありました。震える想いで参加すると、あの時とは違ったものが見えてきました。
過去にとらわれずに先に進むためにも、その時代の人と会うことは、ひとつの解決法なのだと思い知らされました。私たちの場合は20年という時間が、救いになったのかもしれません。それでも、全てが解決するわけではないし、けっして水に流せない、多分一生持ち続けるしかない想いだってあるとは思うのですが。 決別のために逢う、そんなこともあるのですね。
読了日:12月23日 著者:辻村深月
ましろのおと(12) (講談社コミックス月刊マガジン)ましろのおと(12) (講談社コミックス月刊マガジン)感想
ユナさん、お久しぶりです(^_^)/ええと…、スランプを恋であっけなく乗り越えちゃいました?(^^ゞ…う〜ん(~_~;)
読了日:12月18日 著者:羅川真里茂
アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)感想
「夢」を追いかける者への応援物語。印象的な言葉に満ちている。彼が愛する砂漠の女ファティマがいい。「男が自分の運命を追及するのを、愛は決して引き止めはしない」都合のいい女という意味ではけっしてない。「自分の心から、決して逃げることはできない、だから心が言わねばならないことを聞いた方がいい」「夢を追及する一瞬一瞬が神との出会いだ」夢を追うことを忘れることは、ある意味心を殺すことであり、神と出会うチャンスをつぶしてしまうことなのかもしれない。何歳になっても、胸に夢を抱き続けたい。ちょっとイスラム教スパイス入り。
読了日:12月18日 著者:パウロコエーリョ
ピアノの森(25) (モーニング KC)ピアノの森(25) (モーニング KC)感想
表紙に皆がいます!発表の瞬間は背筋が寒くなって、ぼろぼろ泣いていました。なにこれ〜。次の巻で完結。どうか、皆、幸せになれますように。
読了日:12月18日 著者:一色まこと
ピアノの森(24) (モーニング KC)ピアノの森(24) (モーニング KC)感想
カイ(:_;)阿字野先生(:_;)ポーランドの空に、そして世界に響き渡るカイの音楽を一緒に聴いたようで、涙があふれました。
読了日:12月18日 著者:一色まこと
ピアノの森(23) (モーニング KC)ピアノの森(23) (モーニング KC)感想
表紙が初めの頃ずっと、カイ一人だったのが気になっていたんです。一瞬だけ雨宮くんが現れたのに、すぐ消えてしまって。それがまるでどこかカイの孤独みたいで。 でも、最近いろんな人が登場してくれて、カイに本当の仲間がどんどんできたみたいで、嬉しくなってきました。パンウェイ、よかったね。もう、崖っぷちじゃないんだ。よかったね。
読了日:12月18日 著者:一色まこと
ピアノの森(22) (モーニング KC)ピアノの森(22) (モーニング KC)感想
パン・ウェイと阿字野の対話が素晴らしい(>_<)阿字野先生、1巻のころと比べて、本当に大きな人になったなあ…。これは、カイが変えてくれたんだよね(:_;)カイは阿字野を助けて、阿字野はパンウェイの心を救ったんだ。きっと。
読了日:12月18日 著者:一色まこと
ピアノの森(21) (モーニング KC)ピアノの森(21) (モーニング KC)感想
久しぶりに、雨宮くんが表紙に戻ってきてくれました。よかった。よかった(*^_^*) 雨宮くんが乗り越えたものは、実はとても大きなものなんじゃないのかな。ところで、阿字野先生がせつない。一番手放したくないのは、本当は阿字野先生なんじゃないかと思うから。でも、一番良いことが何かを、よくわかっているからこその選択だと思うんだ。
読了日:12月18日 著者:一色まこと
ピアノの森(20) (モーニングKC) (モーニング KC)ピアノの森(20) (モーニングKC) (モーニング KC)感想
雨宮くん…。彼の言葉は一つの真実かもしれないけれど、もう一つの真実は隠されたままだと思うんだ。カイにとって、雨宮くんの存在は、ピアノの扉を開くきっかけを作ったとても大きなものだと思うのだ。雨宮くんの二次予選の演奏を聴いたカイを思い出して、とても、哀しくなった。
読了日:12月18日 著者:一色まこと
アオハライド 12 (マーガレットコミックス)アオハライド 12 (マーガレットコミックス)感想
冬馬は、やっぱり素敵ですね!断然彼がいいです。恋は残酷ですね…。青春ってこんなに残酷だったんだ…と、ちょっと息苦しくなりました。冬馬くんを傷つけたことを、今の幸せのエッセンスにだけはしてほしくない。
読了日:12月18日 著者:咲坂伊緒
シャーリー (Beam comix)シャーリー (Beam comix)感想
カワイイ(*^_^*)。メイド服にあこがれる気持ちって、わかります。あと、家にメイドさんがいてくれたらいいな、って気持ちも(笑)メイド服、昔一度だけ、学祭で着たことがあります。「君は下賤な者の服を着ると、本当に似合うのだな」と、褒められたのか貶されたのかわからない言葉を、友達から頂戴しました(:_;)でもいいの。メイドさん好きだから(笑)
読了日:12月16日 著者:森薫
ピアノの森(19) (モーニング KC)ピアノの森(19) (モーニング KC)感想
楽譜持ってきて読んじゃった(笑)あ、ここのとこ、こんなふうに弾いたのかな〜と想像するのが楽しかったです。いつも思うけれど、コンクールは残酷。知り合いと同じコンクールには出たくないという人もいるけれど、わかる気もする。ライバルが落ちると、自分が通っても、心に何かひっかかるんだ。勝って嬉しい、だけじゃないんだ。ところで海くん、あじの先生は「恩返し」なんて望んでいないと思うよ〜。君と出会ったことが、先生にとってはもう、一番の幸いなのだから。
読了日:12月13日 著者:一色まこと
ピアノの森(18) (モーニング KC)ピアノの森(18) (モーニング KC)感想
すでに親世代なので、修平お父さんの気持ちがひりひりと痛いです…。ピアノとの一体感。心を伝える幸せ。雨宮くんの掴んだものは、コンクールで勝つのと同じくらい価値があるものだと思うんだけれどな。(結果が出ると、そんな呑気なこと言ってられないけれど)雨宮くんのピアノを聴いているカイが、良かった。とっても。
読了日:12月13日 著者:一色まこと
ピアノの森(17) (モーニングKC)ピアノの森(17) (モーニングKC)感想
アダムスキーが良い人で泣けます(:_;)彼のピアノが聴いてみたい。
読了日:12月13日 著者:一色まこと
ピアノの森(16) (モーニング KC)ピアノの森(16) (モーニング KC)感想
コンクール、落選してもインタビューがくるって、ものすごくキツイな…。雨宮くんに、がんばってもらいたい!
読了日:12月13日 著者:一色まこと
ここにないもの - 新哲学対話 (中公文庫)ここにないもの - 新哲学対話 (中公文庫)感想
哲学の最初の一歩を踏み出す本だと思いました。「ミュー」と「エプシロン」の対話がゆっくりと深まってゆくのを追ってゆくのがとても楽しかったです。「ことばでしかすくいとれないもの、だけどことばでは言い表しきれないもどかしさ」「そのもどかしさっていうのは、そこまでことばで言い表したからこそ、姿を現した」。言葉で思考することについての根源を見たように思いました。上田真さんのイラストがまた、言葉のむこうにあるなにかを表しているようにも見えて、風がとおりぬけるようなさわやかさを感じました。
読了日:12月11日 著者:野矢茂樹
スノーグース (新潮文庫)スノーグース (新潮文庫)感想
イギリス、エセックス海外の大沼での、画家ラヤダーと白いグースと少女の物語「スノーグーズ」、イタリア、アシジの聖フランチェスコ寺院での、少年とろばの物語「小さな奇跡」、リヒテンシュタイン公国の牝牛と少女の物語「ルドミーラ」。情景描写が繊細で、美しい情景が鮮やかに目の前に立ち上がってくるようでした。そして人の心の強さと愛情と、動物たちの息遣いが聞こえるような優しいまなざし、そこにほんの少しの神の奇跡があって、どの短編も、あまりの美しさ儚さに、胸を突かれました。別離は愛を消しはしない。この本に逢えてよかった。でも、「ルドミーラ」は哀しかった。
読了日:12月10日 著者:ポールギャリコ
愛蔵版 星の王子さま愛蔵版 星の王子さま感想
何度目の再読なんだろう?文字も読めない頃から、母にこの本を読んでもらうのが大好きでした。小さな子供の頃に、くりかえし、くりかえし何度も読みました。当時は、うわばみとバオバブが怖くて(笑)あと、バラの花が嫌いでした。王子様のことが大好きだったから(苦笑)大人になって、久しぶりの再読です。「愛する」ことについて描かれた、とても美しい物語だったんだなと思いました。「星があんなに美しいのも、目に見えない花が一つあるからだよ…」
読了日:12月8日 著者:サン=テグジュペリ
スミレのように踏まれて香る (朝日文庫)スミレのように踏まれて香る (朝日文庫)感想
自分を律することができてはじめて、自由を手にいれることができるのかもしれない。愛すること、克己心について改めて胸に刻むべき言葉が多かった。自分がいるべき場所はここであると心得て、今できる最善をつくすことこそ、今も未来も自分自身もそして隣人をも愛することになるのだろう。
読了日:12月8日 著者:渡辺和子
鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐感想
この作家さんと同じ時代に生まれて、一緒に年を取って、そして彼女の作品を読むことができる幸せにひたった一冊でした。病についての深い洞察もさることながら、多くの含蓄深い言葉に、何度も本を閉じて立ち止まり、噛み砕いては次に進む、その繰り返しでした。「才というのは残酷なものだ。ときに、死地にその者を押し出す。そんな才を持って生まれなければ、己の命を全うできただろうに…」それでも、この物語のラストは幼い娘の想いと、育まれた若者たちの明るさで、どこか希望に満ちていました。
読了日:12月4日 著者:上橋菜穂子

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