紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

ありがとう

「ありがとう」

これって、使い方によって主に二つの意味があると思います。

ひとつは、感謝の「ありがとう」まっすぐな心からの「ありがとう」

でも、もうひとつは、拒絶の「ありがとう」

たとえば。突然家にやってきて、商品の説明を始める営業さん。
その商品、詐欺かもしれないし、第一いらないし。
そんな時に使うのが、この拒絶の「ありがとう」。
冷たい声で「ありがとう、結構です」
英語でいう「No、Thank you」に近いんじゃないかな。

こんな極端な場合じゃなくても、拒絶の「ありがとう」って、意外と使っていることに気付きます。
あまり欲しくないプレゼントをいただいた時も、ちょっぴり拒絶成分を含んだ儀礼的な、
でも気持ちが嬉しいから感謝も込めた
「ありがとう」

疲れていて、もう話をしたくないけれど、この人上司だし、もうちょっと付き合わなくてはな…というときも、作り笑いで心を閉ざして「ありがとうございます」
失敗しちゃったな、駄目だったよ…てときに褒められて、悔しい気持ちを押し殺して、笑顔で言う
「ありがとう」

相手を、相手の言葉を受け入れることができずに、笑顔と共に拒絶する「ありがとう」は
言っていると、だんだん小石が胸のなかにたまってきたり、心がさらさらと乾燥してきてしまったり。

でも、本当に嬉しかったとき
相手の心が胸にじ〜んと沁みて
相手の思いやりが心に優しさをもたらしてくれて
そんな時に伝える「ありがとう」は、

ひとつ伝える度に、胸の中の石が解けて、すごくやわらかなものに包まれてくるように思います。

本当の「ありがとう」


本当の「ありがとう」が言えるのは、
とっても幸せで、本当にありがたいことだなって
最近、よく思うようになりました。

そう思えるようになったことに感謝しているし
そして、そんな「ありがとう」を伝える相手がいることが
とても嬉しく思います。

「ありがとう」