紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

2021年 5月 読書メーター

5月最終日

「今日は本を読むのだ」と決めて、とにかく読んだ。その時間が

とても幸せだった。

 

また、どこかでそんな日を作りたい。

 

なんとなく、日々バタバタしてしまっているのと

スマホでゲームをして時間を使ってしまうのと

ツイッターをぼんやり眺めてしまうのが

なかなか本を読めない原因になっているのかな。

 

それでもやっぱり、本を読んでいる時間は

自分にとっては貴重な幸せな時間。

 

5月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:1107
ナイス数:47

失われた時を求めて〈3〉第二篇・花咲く乙女たちのかげに〈1〉 (光文社古典新訳文庫)失われた時を求めて〈3〉第二篇・花咲く乙女たちのかげに〈1〉 (光文社古典新訳文庫)感想
ジルベルトへの恋が終わってゆくまでを描く心理描写に心惹かれた。スワンの恋が、相手が自分を愛していないと理解しつつも、自分のすべてを使って(お金も)相手の心以外を獲得していったのに対して、彼はジルベルトの気持ちが自分が彼女を想うほどではないことに苦しみ、恋を自分の力で断ち切り、心を恋からきり離してゆこうとする。その心の揺れをあまりにも丁寧に描いているからこそ、その痛みを強く感じた。
読了日:05月31日 著者:マルセル プルースト
みかづき (集英社文庫)みかづき (集英社文庫)感想
子供の塾を探していた時に 「点数をとるため、受験のための勉強ではなく、この子が生きる力になる学習を望んでいる」と塾側に伝えると いくつもの塾で鼻で笑われた。 「そんな時代じゃないんですよ」とかなんとか言われながら。この物語には、子供の生きる力をつける教育をしようとする人々が描かれていて、「こんな人が今でもどこかにはきっといるのだろう」と思わせてもらえた。 「教育は、子どもをコントロールするためにあるんじゃない。不条理に抗う力、コントロールされないための力を授けるためにあるんだ」
読了日:05月20日 著者:森絵都

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