紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

牛田智大さんのFacebook

牛田智大さんが昨日Facebookで、このような言葉を
書いてくださっていました。


ワルシャワ国立フィルハーモニー・ホールで、
コンクールを経て世に出た
素晴らしいピアニストの方々のソロ・リサイタル、協奏曲を
連日ほぼ同じ場所で聴いてまいりました。
そこでは、優劣や順位、年齢の差は存在せず、
ピアニストそれぞれの音楽観、表現が
たまらなく魅力的で
とても贅沢で充実した時間を過ごすことができました。
ピアノの機種もさまざまでしたが、音色、音量、他さまざまなものにおいて
演奏者が求める音楽を表現するためにそれぞれが存在するべくしてそこにあるように感じました。
自分が
これからどんな音楽を求めていくべきか、
どんな音楽家になっていきたいのか
どんな音楽の世界を表現していきたいのかを考える、きっかけになりました。
また、そのために必要な
音色、技術、知識を整理し、
身に付けていきたいなぁと感じました。
2017年8月29日 牛田智大

昨夜この投稿を読んだ瞬間に、が〜んと頭を殴られて目からうろこが
落ちたような気持ちになりました。

ずっと考えていた「よい音楽とは何だろう?」の
ひとつの答えを示してもらえたと思いました。

自分は気づかない間に
聴いている音楽に優劣をつけていたのではないだろうか。
音楽を聴くとは、そもそも、
演奏する音楽家が、表現することを、受け取ることこそが
一番だったのではないだろうか。

舞台で音楽を聴くって、会場の人々が音楽を共有して共感するもの、だったんじゃないだろうか。

優劣をつけたり、自分にとっての「いい」を探す聴き方よりも
この音楽が表現していることを、感じ取ることが大事なんじゃないかと。

でも、そのためには、もっともっと、勉強しないとなあとも
思いました。

ひとつの曲を、たくさんの演奏家で聴くこととか。
楽譜を見ることとか。
自分で演奏するときに、いろいろ工夫してみることとか。
たくさんの音楽を知ることなどなどなど。

音楽って、やっぱり知っていたほうが、もっと楽しくなる気がするのです。

そして、考え続けることは、やめないでおこうと思いました(#^^#)
やっぱりね、どんな演奏でも、なんでも「ブラボー」でいいのか。
これは、ずっと考えてゆきたい。


牛田さんの決意に、心打たれました。
これからのご活躍を、とても楽しみにしています。

そして、今の自分にできることを
やってみようと思いました。