今年を振り返って
これから年末にかけては、ひたすら忙しくなる予定なので
今の間に、今年のまとめなどしておこうと思います。
今年は、チェーホフに出会えた年でした。
いいですね、チェーホフ。
淡々としたところが大好きです。
ワーニャ伯父さん、とても気に入りました。
大人の生きるせつなさを感じます。
桜の園は、妙に共感してしまいました。
チェーホフは現実を見つめる目の鋭さ、淡々とした中にある、
事実を受け入れてゆく優しさを感じて、好きです。
心に残った本は
数学の天才の孤独を描き出したこの作品。
天才への嫉妬とか、どう付き合ってよいのかわからない周囲の人達とか。
読んでいて辛かったのですが、忘れられない本となりました。
十二国紀の新刊も、個人的事件でした。
まだ、本当にマイナーだった頃に、本屋をかけまわって探して読んでいたのです。
学生の頃に、制服で皆で町に出て行って、
本屋さんによって、安い値段で食べられるラーメン屋さんによって、
きゃあきゃあと騒いでいた頃を、どうしても思い出します。
気が付けば、自分の子供が、高校生で制服着て、帰りに友達とマクドナルドなんかによって、きゃあきゃあやっています。
あと印象的だったのはこちら。
読む文法書。例文を覚えるために(試験対策)で買ったのですが
解説の文章が面白かったです。
あと、格ごとに、名詞、形容詞などなど纏まっているので
覚えやすかったです。黒田先生の解説は面白いです。小説じゃないけど、こちらに。
重い本なのが、ちょっと辛いです。もう少し軽く小さく作って欲しかった。
ちなみに受ける予定だった試験は、台風で中止になりました。あらら。
今年一番読んだのは、たぶんこちら。
気持ちが不安定になると、この本を読んでいました。
常に本棚から出て机まわりにあった本です。
こんな一年でした。
反省としては、もう少しロシア語きちんとやりたかったなあとか
掃除がなかなかできないなあとか
本当にいろいろありますが
良かったところは
ビーツ栽培をはじめて、生ビーツ料理を作るようになったこと。
生ビーツ美味しいです。大好き。
あとは…。
やっと、自分で自分のことを好きになれるようになってきた気がすること。
駄目な自分でも、情けない自分でも、きちんと受け入れてゆくようにしたいと
思えるようになってきたこと。
甘えになっているのがいけないので、もうちょっとうまくバランスとってゆけるようになりたいです。
来年は読みたい本があるのですよ。
まずはこちら。長いのでずっと躊躇ってきましたが、
来年は挑戦してみたいものです。
訳は、どこのがいいでしょうね?光文社古典新訳文庫が個人的に気に入っているので、こちらで読もうかとは思っているのですけれど。
あとはこちら。
こちら、先日本屋さんに買いに行ったら在庫がなかったので
また機会を見て探します。
庭と小さな畑、かわいい猫たち、美味しいお茶とお菓子
友人たちとの、楽しい時間。
心慰めてくれる音楽と本。
勉強していると、ついつい眠ってしまうのに
楽しくて、なんとなく続いているロシア語。
これで、自営業の書類(苦手なのよ)がなかったら
もっといいのになあと思いつつも
それくらい、ちゃんと働かなくてはね。
あ、あと、来年の目標!
来年、一度でいいから、アフタヌーンティーセットを注文してみたいです。
友達と出かけても、ランチ1000円以下とかですませてしまうので
どうしてもモッタイナクテ、一度もやったことのない
誰か付き合ってくれないかなあ。
(誰も付き合ってくれないから、今まで一度もやってないのですよね)
思い切って、おひとり様でも、トライしますか……。
お気に入りの本持って。
お気に入りの本、老子?いや、それは何か絶対違うから。
なにかこう、華やかな気持ちになる本片手に
どこかで、一人でアフタヌーンティーセット食べているおばさんを見かけても
そっと、生暖かく見守ってやってくださいね。